本日読了は三浦しをんさんの新作。
新聞の広告欄に三浦しをんの新境地…みたいな宣伝文句があったので、ちょっと読んでみた(((^^;)
確かに数少ない私の三浦しをん本遍歴からしても、ちょっと毛色が違うかも…
以下、感想…
まず、東京都と思われる離島が舞台。
中学生の幼なじみの行く末の物語。
本当に偶然選ばれたようにある日突然やってきた大津波からその後の「生」を与えられた主人公…信之。
島で愛しあってるつもりでいた幼なじみの美花のために人を殺す。
こんなことで、人の心を繋ぎ止めておけるわけはないのにねぇ〜(--;)
20年経って、島で生き残った、たった5人の人間のなかで、またしても人を殺して解決の道を見い出そうとする。
5人は少しずつ、思いがズレてるんだよね。
だから、「人の死」で解決の道をつけてしまう。
微妙な思いのズレを修正するのは大変、だから、その努力を別の方向に傾ける。
なんで、そんなに幼なじみの美花に拘ったのかなぁ?
せっかく、生き残ったことを前向きに受け止められてれば、違った生き方ができたのに…(>_<)
信之の妻になる南海子…
つまらない女…
別に専業主婦してるだけだからって、つまらないと思ったワケじゃないよ!!
私だって、主婦だから…
南海子はすべてにおいて、つまらないプライドに支配されている…だから、つまらない女だと。
なんだか、オチの無い漫才を見た気分。
全然、前向きになれない。。。
信之も南海子も一生を演じて暮らし続けるんだよね。
愛の無い、情だけで繋がった一生を。まだ、若いのに…