やっと、本当にやっと読み終わったぁ〜(((^^;)
いくつかの書評で「傑作」との評価に読んでみた…
が、時代背景や明治期の日本の歴史に全く興味の無い人には絶対にお薦めしません。
世の中には「傑作」はいっぱいあるんです。
そのうちの1つくらいスルーしたって、罰はあたりません(((^^;)
では、感想を。。。
もう2ヶ月以上前になるのかなぁ…朝日新聞の夕刊1面に掲載される連載シリーズに「大逆事件」をテーマにしたものがあった…
そこに医者の「大石誠之助」という名前があった。
実は彼こそ、本作品の主人公・槇隆光のモデルだったという…ことらしい。。。
連載シリーズを読んでたんで、うっすら、イメージを掴めた…それだけは救い…
「日本」という国が、それまでの社会制度や諸々を捨て、新しい時代に進み始めた時期…
主人公・ドクトル槇を巡る人々がどうやって生きたか…
大河小説といえるんじゃないかなぁ〜(*^^*)
本編はドクトル槇が、脚気の研究を一段落させ、ボンベイ大学から帰国し、更に時代の変動を目の当たりにしながら、ついにボンベイ大学時代の恩師に請われ、アメリカに旅立つまでのほんの数年のお話。
その数年に日本は大きく変わろうとしていた…
でも、暴力革命で自分達の理想を達成しようと急激に変貌をとげるかつてのドクトル槇シンパ達と、ドクトルは袂を分かつ…
結局、暴力は暴力しか生まない。
そんなドクトルの運命の人が人妻だっていうのも、なんだか…
れっきとしたモデルがいる作品なだけに、どこまでが創作なのか…と。。。
もう少し、この時代に思い入れがあったら、もっと楽しめたかなぁ。。。
やっぱり、何事も予備知識は必要です!!
しかし、上下巻を途中で投げ出さず、淡々と毎日読んでたにもかかわらず、読了までビッチリ2週間!!
こんなにかかるとは…
自分にお疲れ様(>_<)
でも、まぁ重厚感のある小説でした。
ところで、タイトルの「許されざる者」って、どういう意味?
人妻との不倫を指して「許されざる者」?
様々な登場人物の中でも、森宮の町を牛耳ってる中駒組の女親分・中子菊子は一際生き生きと描かれている。
菊子の頭の良さ、また優しさは彼女の立ち居振舞いに見え隠れし、同じ女性としても彼女のような清々しさを持ちたいと思わせる。
今回はちょっとヘビーだったから、しばらく読書はお休みです(^-^;