今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

いのちの代償。。。

山男の記録…


なぜ山に登るのか…そこに山があるからだ。


もう20年以上前、丹沢をトレッキングした…


下山の時は、それこそ走るようなスピードで麓へ…


次に歩いたのは奥多摩の山…


ピッケル使ったり、ザイル持ったりする本格的登山は無理としても、ちょっとハードなトレッキングなら出来ると思った。。。


山の空気の気持ち良さにすっかりやられてしまった…(((^^;)


でも、それっきり…


また、いつか挑戦したいなぁ〜(^-^;


で…


今回読んだのは…


『いのちの代償 山岳史上最大級の遭難事故の全貌!』川嶋康男(ポプラ文庫)


以下、感想…


















主人公は遭難事故で生き残ったたった1人の生存者…野呂幸司


彼の記憶を頼りに遭難の前後の状況を克明に記す。


そして、「黒い十字架」を背負った生還以降の人生の生き方。。。


山男としての鍛練が、野呂氏の後の生き方に大きな力をもたらす。


リーダーとして、部員達を育て、山男として成長させた野呂氏が、急な天候の変動に対処しきれず、10名の犠牲者を出す結果となった。


仲間達と下山できなかった悔しさ、救助を求めての下山が間に合わなかった無念さ…


川嶋氏の文章は淡々と野呂氏の「その時」を語る。


でも、どんな言葉も野呂氏の「真実の思い」を伝えられるものだろうか…


読んで、良かった。