とっても、綺麗な表紙の本…
前回読んだ伊坂幸太郎さんの小説と同じように、場面転換の場所には、小さな図柄…
こういうの、何て言うのかなぁ〜。。。
違う作品でも、同様の装丁デザインにするって、楽しいけど、版元が違うと反映されないワケで、それは逆に興醒め(--;)
結局、どちらが良いかと言えば、何もない方が良いね…
では、感想。。。
あの〜(・・;)
「ブラックバード」って何?
また、「ゴールデン・スランバー」みたいな歌のタイトル?
私…ビートルズをよく知らないから、分からないんだけど…(--;)
とりあえず、主人公は、なんだか借金まみれらしい「星野一彦」
彼は借金まみれの割に、危機感がなく、また不思議な「魅力」で現在進行形の恋人が5人いる。。。
で、おそらく借金の取立て屋からの派遣で彼の監視役がやってくる…
借金のせいで、星野は「バス」に乗って、どこかに行かなくてはならないらしい…
だが、星野は監視役に頼み込む…恋人に別れを告げたいと。。。
監視役が取立て屋の元締めに相談してみると、人の修羅場たる別れ話の成り行きに興味があったのか、意外にもOKが出て、2ヶ月半以上にも及ぶ、星野の別れ話の「旅」に監視役は付き添うことになった。。。
お話自体は以上の前段階を全てぶっ飛ばし、いきなり恋人の家に訪問するところから始まる!!
バックボーンはお話の中で徐々に分かってくる形…
でも、全て分かるワケじゃなく、星野の知らないこと、星野が気づかないことは大胆にスルー!!
こういう形式で、小説が成り立つことに不思議を感じるけど、これが「伊坂ワールド」って言っちゃえば、そんなとこなんだろ〜なぁ(^^;
で、どの恋人もどの別れ話も非現実的で、あり得ないんだけど、まぁ面白い!!
なにしろ、この作品の中でも、出色は監視役「繭美」
とにかく、体が大きい彼女は、この星の人とは思えない存在らしい…そう、主人公の星野が言っている!!
人の「不幸」や「修羅場」が大好きに見える彼女の言動や行動は、ある意味読んでるこちら側に妙なスッキリ感を与えるんだよなぁ〜f(^^;
どうせなら、泥棒の黒沢さんみたいにあっちこっちのお話に登場してもらいたいなぁ。。。
で、登場人物はみんなどこかしら、非現実的なんだけど、読みながら、パァ〜ッと「画」が思い浮かんじゃう!!
映像化OKじゃない!!
実写化の際、「繭美」は絶対にマツコ・デラックスさん!!
体型も言動も、マツコさん以外、考えられない…(^^)v
モデルじゃないかと思うもん!!
ギャグ漫画でもないのに、本を読みながら、笑ったのは久しぶり…「繭美」はとんでもないこと言うけど、みんな腹では思ってるだろうことばかり…
絶対、彼女にもう1度会いたい!!