3月11日(金)14時46分…
宮城県沖、茨城県沖を中心とする東日本沿岸一帯がマグニチュード9.0という地震にあい、更には最大波高10mを越すといわれる津波に襲われた街は建物だけでなく、その街で暮らす人々とその生活を一瞬で押し流した…
地震と津波の影響は福島県沿岸部に設置された東京電力・福島第一原子力発電所にも及び、現地作業員は命をかけた復旧作業に従事。
自衛隊、警察、消防の各救助隊も同様に放射能の危険のなか、被害拡大を食い止めるべく、支援に入った…
被災地以外の東日本、特に首都圏では、予期せね大規模停電を回避するため、東京電力の主導で「計画停電」を実施。
過去に例の無い「計画停電」
電気を使う人々の善意を前提とする「総量規制」では追い付かないと判断されたのか、一部エリアでは輪番で停電を経験することになった…
大規模な節電の効果をあげるため、更に計画停電エリアを通過するため、交通網とりわけ電車については、通常ダイヤの半減や運休、間引き運転で、通勤・通学の足に混乱が発生。
被災地から遠く離れた首都圏では、地震直後からの通信・交通網の混乱や不通で、物資の供給が間に合わず、半ばパニック症状を引き起こす。
ガソリンスタンドには給油を待つ長蛇の列…
コンビニやスーパーの棚からは米やパンが消えた…
更にトイレットペーパー、ティッシュペーパーまでが入荷待ちに…
流通網が復旧する1週間後には元に戻る…とマスコミが訴えかけても、人々のパニック状態は歯止めがきかない…
震災10日目には死者・行方不明者が2万人を超えた…
未曾有の大災害…
いち早く、天皇陛下が被災地向けにメッセージをと励ましのお言葉を語られる映像が流された…
何もかもが過去に例の無いこと…
16年前…
阪神・淡路大震災のニュースを見た時、こんなことがあるなんてと絶句したことが昨日のことのように思い出される。
自然の脅威…
私達には何が出来るのか…
福島第一原発の被害拡大を食い止めるための作業は、遅々として進まないかのように見える…
しかし、情報が少しずつ判明してくると…
原発敷地内での命がけの復旧作業のおかげで、今の状態が保たれているのだ。
政府は、最悪の場合を想定した上で避難指示を出さねばならず、福島第一原発からの距離に応じて、退去命令を出した。
全町避難を決定した自治体、県外避難を決意した県民…
避難先は全国に及ぶ。
最悪の臨界事故等による放射能漏れは起きていないが、原子炉建屋で起きた水蒸気爆発などの影響で大気中に通常より多い放射能の成分が検知された…
被災地の人々の待避圏脱出に拍車がかかった…
屋内待避圏で孤立を余儀なくされたのは、生活弱者と言われる病人と要介護者…
支援物資の到着もままならない中で、救助の手を待っている…
放射能に詳しい専門家達がマスコミの取材に声を枯らす…最悪を想定した場合の避難指示であり、冷静な対応をと。
しかし、誰も耳を傾けていないように見える…
首都圏の「買い占め」行動と同じだ…
被災された方々は、本当に辛い立場にある。
だから、様々な情報がかえって不安を煽り、より深刻な事態を思い描いてしまっているのだろう。
待避圏(屋内待避も含む…)のすぐ外側の地域では、特に冷静な行動が求められるはずなのに…
首都圏の「買い占め」行動と過剰反応がより鮮明になった形の現象が起きている…
人々の考え方は様々だ。しかし、少なくとも自分より辛い立場にある人の存在が目に見える時、手を差しのべる手立てに思いを馳せなくてよいのか…
自分なりのやり方で!!
金がある人はお金を!!
物がある人は物資を!!
めぼしいものがなければ、「声」を!!
今日、間に合うなら、買い物に行くな!!
牛乳なんか生物を買いだめしてどうする…我慢出来るものは我慢しろ!!
そうやって、自分自身に「声」をかけて、これまでを過ごしてきた…
節電する中で見えてくるものもある。
物資の買い出しの無駄を省くこととこまめな節電以外は普通に過ごそうと思った…
映画好きの私は連休中に何本か見ようと予定してたけど、電車で行く映画館は却下!!
自転車で、自力で行ける映画館に出向いた。
館内は薄暗いけど、映画は暗くして観るものだから、特に問題は無い…
自分の予定を少しだけ、削って省エネする。
そんな日常を心がけていきたい。
地震の日以来、我が家の暖房はオフ!!
寒かったら、毛布を被る!!
人間力の回復だ!!
いつも、暖房器具に体を暖めてもらっていると、自力で暖まろうとする人間本来の体の力が衰えてしまう…
マジ?
って、子供達が疑いの目で私を見るけど、動じない!!
小さなことからコツコツと!!
自粛ムードは理解出来るけど、他者に迷惑をかけないラインを守れば、日常の生活を心がけたほうが良いと思う。
あとは、被災地が復興に向けて動き出した時、応援の道を見つけたい…
みんな、それぞれの立場で頑張ろう!!
もう十分頑張ってる人に「頑張って!!」なんて言えない…
頑張るのは私達!!
頑張ろう、日本!!