今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

BIUTIFUL


本日「レディースデー」につき、映画鑑賞!!


最近、水曜日はどうしても外せない予定があって、なかなか身動きがとれなかったんだけど…


ずっと、シャンテで予告を見ていて、「絶対」観たいって思ってた「BIUTIFUL」


同じシャンテで「127時間」も上映してたけど、限られた資本(!?)で観るわけだから…(^^;


やっぱり、自分的に優先度の高いものをチョイス!!


舞台はスペイン…


町の中心部から少し離れた場所に小学生の娘と息子と3人で暮らす主人公ウスバル…


彼は死者の最後の声を聞き取ることができ、送り出す遺族にそれを伝えることで、報酬を得ている。


更に、場末の町に居着いた、不法滞在の外国人達を働き手の欲しい企業に紹介しては仲介料をとっている。


妻は、情緒不安定で治療の必要があり、別れて暮らしている…


とにかく、ギリギリの所で、歯を喰いしばって生きている…


そんな彼が余命2ヶ月の宣告を受け、妻とやり直し、子供たちを託す場所を見つけるために必死に糸口を見つけようとするが、結局は自分の命の終わりが先に訪れてしまう…


でも、死者の思いを聞き取ることが出来る彼は、自分の最期を知り、夫がセネガルに強制送還された若い妻イヌに全てを託し、娘に別れを告げる…


そして、自分がまだ母親のお腹の中にいたうちに別れた父親と死出の旅に出る…


かなりの長編で、ある意味救いのない世界の情景が続く作品だけど、けして飽きることは無い…


むしろ、救いのない世界のなかでウスバルの存在が唯一の救いになって、胸に迫る…


派手さは無いし、話の流れに大きな起伏も無いけど…良い映画だった。


最後…


ウスバルから子供たちを託されたイヌが、母国へ帰りたい一心で、荷物をまとめ、託された全財産を持って、駅に向かう…


きっと、現実はこうだよね…そんな諦めが私の心の中に湧いてくる…


でも、死期を悟って目を覚ますウスバルが声をかけた時…彼女は帰ってきた!!


ここは私の拙い言葉じゃ、上手く説明出来ない…


イヌの声が聞こえた時、ちょっと感極まった(^^;


久しぶりにヘビーだけれど、観る価値のある映画を観たな…と。


お薦めです!!ちょっとした細工やちょっとした仕掛け(似たようなもんかな?)があって、内容だけじゃなく完成度も高いと思う。


ただ、主人公の名前は「ウスバル」だったっけ?更に、最後を託された彼女の名前は「イヌ」だったっけ?「ヌイ」?「ナヌ」?


既に記憶が怪しい(・・;)


まぁ、がっつりヘビーな映画で少々疲れました…(^^;