今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

運命を分けたザイル(DVD)


元々、山の映像を見るのは大好き!!


劔岳・点の記」の公開を物凄〜く楽しみにしてた。実際に映画館で観たら、正直がっかりだった(・・;)


山の映像というより、山を目指した映像で、猛吹雪のシーンは俳優達の熱演が残念なほどに作り物感が出てしまってた…


バーティカル・リミット」でクレバスのシーンがあまりに嘘くさくて笑っちゃった…


「アイガー北壁」はどこまでがスタジオで、どこまでが実写か分からないという前評判を耳にして、これも物凄〜く期待して映画館に行った。


確かに吹雪にあった山での映像は素晴らしかった。でも、遭難してからの映像はやっぱり…



そして…「岳」


山の映像というか、遠景は圧倒的だった。吹雪の映像もCGを駆使して、ずいぶんと実写の境を消していた…


それらを全てぶっ飛ばす映像だった!!


ライミング中の映像や頂上からの遠景は、そこにカメラを据えた撮影陣の努力と勇気を感じる。


リアルで、正直びっくりした。


本編は、2人の登山家と彼らをベースキャンプで待っていた友人の3人が当時の遭難を描いた映像の合間にその時の状況や思いをそれぞれ語る。


最初はあまりにリアルで、ホントに当事者が再現映像で登場してるのかと思ったくらい…(((^^;)


エンド・クレジットで役名に名前が出てて、あぁ役者さんだったんだぁ〜ッとf(^_^)


内容については…


「キリング・フィールド」を思い出した。


登場する2人の状況があまりに違いすぎる…


両者の陥った苦境は大変なものだったけど、1人が乗り越えた時、もう1人はまだ苦境の真っ只中で…


互いの信頼感を疑うことなく、ひたすら生還のための努力を重ねる姿が重々しくのし掛かる…


ラストで2人が出会えた時、あれほどの苦境に陥るきっかけとなった友人に恨み1つもらさず、お互いの生還を喜びあった姿…


こんなに状況の困難さに差があっても、信頼を持ち続けるなんて、私には考えられない…まさに「キリング・フィールド」を見た時に思ったことを思い出した。


何年も前なのに、ふとあの時の感覚を思い出すって凄いなぁ〜。。。


映画の持つ力をあらためて感じる。


本作は「運命を分けたザイル2」というDVDも出ている。全く情報も無い(リメイクなのか、続編なのか、全く別物なのか…)けど、またチャンスがあったら、見てみよう!!