今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

スリーデイズ


水曜レディースデーなので、もともと観たかった「スリーデイズ」を鑑賞。


あちこちでやってないんだ!!「アジョシ」みたい…


でも、なかなか観に行かれなかったのは、やっぱり「アジョシ」のせいよ!!


「アジョシ」を何回も観に行っちゃったから、お金無いし、あのスピード感に打ちのめされちゃって、他の映画を観たいって感覚が全く失せちゃった…


まさしく、映画の魔力!!


で、ウォンビン・マジックを追っ払って、雨の中を丸の内ルーブルまで…


最近のシネコンと違って、丸の内ルーブルは「ザ・映画館」だよね!!


有楽町界隈の映画館はみんなそんな感じかな…


さて、本編について…


とあるレストランの食事風景から始まる…


兄弟がそれぞれ伴侶を連れて…兄は妻を、弟は歯科医の恋人を。


妻は職場の女性上司と上手くいかず、憤懣やるかたない…さらに止せばいいのに、弟の恋人は女性の下につくから上手くいかないんだと、まぁ真っ当な意見を披露する。


妻は弟の恋人とも上手くいかない…面倒くさい女性だ。


そして、翌朝…


いきなり警察が踏み込んできて、妻に殺人容疑をかけ、逮捕してしまう。


前日、揉めた女性上司が妻も通勤に使う駐車場で撲殺されたのだ。


駐車場から妻の車が急発進したという目撃者。


凶器の消火器からは妻の指紋。


そして、昨日着ていた妻のコートには被害者の血痕…


妻は「無実」を訴えるが、証拠は全て彼女を「クロ」と示し、彼女の証言した駐車場ですれ違いざまにぶつかった女性もみつからない…


結局、彼女の訴えは却下され、長期収監可能な別の刑務所に移送されることになる。


移送は3日前に突然申し渡され…だからこその「スリーデイズ」


妻の控訴が却下され、にっちもさっちも行かなくなった主人公の夫は、あろうことか、脱獄を考えるようになる。


いつか、チャンスが訪れる日がくることを信じて、ただひたすら準備をする。


そのクダリが長い(・・;)とにかく長い(・・;)


眠い時に観てはいけない映画だ(((^^;)


脱獄のための準備はしているのだけど、あまり最初から手の内を見せては、私達観客にラストの逃亡先が容易に想像出来てしまうと考えたのか、物語の中で語られる多くのことは、断片が継ぎ接ぎされているような感じ…


妻の糖尿病の検査結果を改竄し、妻が大学病院に搬送されるように仕向け、そこからやっと「奪還」作戦のスタート。


やっと、ここにきて、警官が大量に投入され、時間的なリミットとの勝負になり、物語に動きというか、スピードが出始める。


と言っても、ほんのわずかな時間なんだけど…(T-T)


なんか、途中でもういいかなって。


主人公の夫が妻を救うために狂気に走っていく様は、ラッセル・クロウのイメージとは違うように思う。


そして、妻役の女優さんが悪いわけではないけれど、彼女のこの映画での登場シーンの印象がすこぶる悪い。


自分は仕事が出来るという自負が人並み以上にあり、自分と対立する女性上司との関係も全く自分に非がないように思っている。


そこに意見した弟の恋人にも非難の目を向け、その恋人の発言をかばった夫にも腹を立てる…


こんな女、面倒くさいでしょ?


確かに冤罪で、気の毒な立場かもしれないけど、感情移入出来ない!!


しかも、脱獄して逃げてる最中にも、自分の知らない女性(息子の友達の母親なんだけど…)について、誰なのか問い質したりする…


そんな場合か!!


結局、最後まで鼻持ちならない印象を覆すことが出来なくて…


ちょっと残念だったなぁ…


せっかく、雨の中、観に行ったのに…って感じの映画。