ジョセフ・ゴードン・レビット君は、日本でいうと妻夫木聡君や草剪剛君のような、なんだか良い人風…
「GIジョー」で悪者になっていく過程が描かれてたのを見て、びっくりしたんだよなぁ…
で、この度の人生五分五分ですが…
彼のイメージにぴったり(^-^)v
ごくごく普通の家庭で、両親に愛されて育った息子…それが今回の彼。
自分の置かれた環境に一喜一憂することなく、毎日を送っている。
愛情溢れすぎの母親を多少疎ましく感じてはいるけど、そんな母親の影響をしっかり受け継ぎ、妙に潔癖で変なこだわりを持って生きている。
アメリカ人なのに、酒もタバコもやらず、路駐バンバンのアメリカで車を持ってないどころか、運転免許すら持ってない!!
ラジオ局で製作の仕事をしてるけど、ラジオなのに、火山の特集番組を作ったりして、ちょっとした不思議君!!
こんな青年だから、付き合う彼女は彼の人の好さに甘え、観てる私が心配になるくらい(((^^;)
観てる私が心配するくらいだから、劇中でもちゃんと心配されている(((^^;)
彼の職場の同僚で、車の無い彼を迎えに来てくれるアッシー君的親友は、彼が心配で仕方ないらしい…
良い関係だなぁ、彼ら…
そんな風に感じ始めた頃、「事件」が起こる!!
ずっと彼を困らせていた腰の痛みは、非常に珍しい「ガン」による痛みだったのだ!!
親友は、彼の「ガン」を武器に夜の酒場でナンパを始める!!
病気のために沈んでいても始まらない…親友は彼独特の方法で、粗っぽく、えげつなく励まし支えていく…
ちょっと、やり過ぎ感さえあるくらいに…
でも、酔った親友を家に送った時に、彼は知る…
親友は、友人がガンの闘病をする場合の付き合い方を本で学んでいたんだ。
本当に彼はみなに愛されている。
そして、ソーシャル・ワーカーの女性とも、不器用ながら、心を通わせていく…
まるで、彼は磁石みたい。良い人が次々と彼のまわりに集まってくる。
彼を騙すような人間は、彼の側にいられなくなっていく。
「ガン」の闘病記といえなくもない映画だけれど、必要以上にお話をドラマチックに描くこともせず、淡々と主人公の毎日を映し出す。
原案は、映画の脚本家の実体験だという。彼自身が回りの人々に気を使い、自分の病気にパニックを起こすことなく静かに受け入れる様は、彼が無理してるというより、彼と回りの人々の関係性が非常に良好なことを示していると思う。
ドラマチックな展開は無いけど、観終わった後、じんわりと心があったかくなってくる映画だった。
主人公が、ガンを克服して、今現在、元気に活躍しているからこそ、こうしたドラマチックではないけど、暖かい映画が出来上がったのだろうけど…
主人公の人の好さと親友の暖かい友情を楽しめる映画でした!!