銀座テアトルシネマでかなり前から予告編を観てて、是非とも観たいと思ってた映画…
そう思ってたのは私だけじゃなかったみたいで、場内はいっぱい(゜o゜;
30分以上前に劇場に到着したのに、希望の席が全く空いてないという混雑ぶり(x_x)
しかも、来年閉館取り壊しが決まったテアトルシネマのプログラムもラスト5となり、その第一段がこの映画。
じっくりと描かれた歴史の真実に時間を忘れて引き込まれた…
アメリカで初めて死刑が執行された女性についてのお話。
時は南北戦争の終結した直後、復讐の連鎖といえる南北両者のいがみ合う心がまだくすぶっていた頃…
リンカーンを暗殺した南部の青年達を裁く法廷に直接加担したとは思えない女性が現れる。青年達の母親ほどの彼女がなぜこの場に立たねばならなかったのか…
裁判の過程を追いながら、彼女のこれまでが描かれる。
下宿屋を営む彼女の息子は、使命感を持って囚われた南部の人々の解放に突き進む。母や姉の制止を振り切って、活動に参加する中で、首謀者に近い存在だった彼のために便宜を計ったのだろうという憶測で、北部中心の軍事法廷にかけられてしまう母親。
彼女は法廷でも一切怯むことなく、自身の無実を訴えるが…
タイトルの「声をかくす人」、さらに何度か観た予告編の印象で、母親が真実について、一切語らず、処刑を受け入れる話なのかと思い込んでた。
でも、違った(^_^;
母親は喋るし、自分の潔白について主張もする。何を隠したのか…あの時代に、大統領暗殺に関する罪で法廷に立たされたら、ただでは済まないことくらい、この賢明な母親なら十分理解していたことだろう。
彼女がどんなに頼んだところで、正当に弁護されることも期待は出来なかっだろう。
でも、彼女は、北部を代表する人物として、司法の世界で長官に上り詰めた男と、かつては良きライバルとして、闘った老弁護士に自分の弁護を依頼する。
この老弁護士は、どんな意図があったのか、戦時に勇敢な戦績を残した若者に彼女の弁護を任せる。
ここから、母親の闘いが始まる。そして、自分達、北部の利益しか考えない司法のあり方に最初は弱腰だった弁護士が、本当の正義を訴えて闘う決意をする。
その後、いろいろあって、刑場に向かうことになるが、史実に沿ったお話なので、後日収監された息子や弁護士のその後も語られていた。
私的には、そこいらないかなって思ったけど…(^-^;
法廷劇は、いつの間にか、ついつい夢中になってしまうほど大好きな私。
それなりに満足して家路につきましたが、やっぱり気になる邦題の意味!!
誰か教えてください(^-^*)
最後に…
やっぱり良いわぁ〜、石畳に馬車の走る音(^_^)v