全590ページの分厚い小説「ジェノサイド」…この言葉が、日本語に訳されると「大量殺戮」になるとは…
以下、感想…
まぁ、何から話をしたら良いのか…
読了後も、達成感より、お疲れ様感たっぷりです(^_^;
アフリカの奥地に派遣されることになった元特殊部隊の隊員・イェーガー。
彼には、世界でも10万人の患者がいる不治の病に冒された息子がいる。
彼のわずかな寿命を延ばすために異国の地で対症療法を試みるが、それには莫大な金がかかる。
そこで、彼は自分のキャリアを活かし、民間の軍事会社に籍を置き、傭兵として戦争を仕事にしていた。
イラクでの勤務が終わり、休暇に入るタイミングで、高給を約束されたアフリカでの任務に就く。
ここからが、SFなんだか、近未来小説なんだか、よく分からない世界になっていく。
かたや、私もよく知る某氏が明らかにモデルだと思われるアメリカ大統領バーンズが登場し、全く関係ない場所で、薬学を学ぶ大学生が父の遺した「遺産」を発見し、そして、イェーガーはアフリカでの任務のためのチームでリーダーとなる。
この3つのバラバラと思われるお話が、少しずつ少しずつ近づいていく…
その中心にいるアフリカの少数民族・ピグミーの子供…
彼の人智の及ばぬ高い能力が、人類の脅威になると考える人間と、それでも「生きる人」として認める人間との確執。
それは多くの人命と引き替えに泥沼の戦いの様相を呈する。
愚かなリーダーが放つ感情的な言動がいかに世界の平和を左右するのか…ちょっと怖い…
そして、新薬の生成という全く知らない世界の話を読み続けていくので、正直、途中でチンプンカンプン(x_x)
なかなか読み進められなかったのは、そういう部分も大きいなぁ(^_^;)
この小説を-「面白い!!」とガンガン読めた人が羨ましい(~o~)
とりあえず、なんとか読み終わって、ホッとした。