今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

天皇の代理人(エージェント)


最近、本を読むのが大変…


まだまだ若いつもりでいたけど、体は正直で、老眼が…(T-T)


長時間本を読むと、どうも焦点が合わなくて、疲れてくるのね…


その私が、一気に読んじゃった本を紹介します!!


天皇代理人(エージェント)」 赤城毅角川春樹事務所)


以下、感想!!























主人公は…


っていうより、物語の主役は、第二次大戦前、外務官僚となり、戦争突入前のヨーロッパの空気を直に肌で感じ取っていた若き青年…


彼は任地で、特命全権大使級の扱いだという自分よりわずかに年長の洗練された紳士を紹介され、彼の補佐役として、通常業務ではない任務に就くことになる。


そして、彼が補佐役として、立ち会った任務は、後に日本の大きな転換点になった近代史の重要なポイントになる。


授業で学んだ「歴史」の裏側…そう、彼はそういう現場に立ち会ったのだ。


戦後、時の吉田茂首相に取り立てられ、外務省で公使になるまでの出世を遂げた彼は、人生の終いの時期に差し掛かり、今まで他言無用と戒めていた若き頃の「仕事」をシェリー酒を主に提供するバーで知り合った青年に語り聞かせる。


読者はバーで話を聞く青年と同じ目線で、読み進んでいく感じだ。


とにかく、シェリー酒を好むこの御仁の話が面白い!!


本の中で夢中になって聞き入っているのは、まるで自分のような錯覚に陥る。


数々こなした「仕事」が終わり、戦後を迎えた時、彼は吉田茂首相の計らいで、特別任務の上司に最後の挨拶を交わす。


そこで、明かされる「上司」の素性には驚かされる。


物語の内容とは全く繋がりないように思ったタイトルの意味がようやく明らかになる。


ホントに久々に「面白いっ!!」って叫んじゃうような面白さだった。実際の歴史上の出来事が、物語の中でも語られるので、もしかしたら、あの「事件」の裏にはホントにこんな真実があったんじゃないのかって(^-^;


お勧め〜(^_^)v