とりあえず、映画で話題になったらしい三浦しをんさんのお話を…
普段なら、映画より先に読んでるんだけど…だからこそ、イメージが違うとかぶータレてるんだけど…
最近はほとんど読書なるものをしてないので、知らぬ間に映画も終わってたらしい(;^_^A
まぁ、でも、出演者に宮崎あおいさんの名前がある段階で、もうその映画は見ないから、結局、映画が作られようが、公開されようが、さらにはヒットしようがしまいが全く関心は無い(・・;)
というわけで…
「舟を編む」三浦しをん著(光文社)
以下、感想…
いつ読んでも、三浦しをんさんの小説はファンタジーだわ〜(^◇^;)
だって、埃にまみれて、会社のお荷物部署で、ボサボサ頭の男に、世にも珍しい美しき女板前の奥さんがいるわけ無いじゃん!!
まぁ、そこを言っちゃうと身も蓋もない…
とりあえず、辞書を創るって大変な作業なんだってことが分かる小説。
三浦しをんさんの小説は、大学駅伝部の内情を知ることができ、文楽の世界を垣間見ることができ、木こりの生活を疑似体験でき…
この度は、出版社の顔と言うべき「辞書」がどのように創られていくのかをつぶさに知ることが出来た。
そして、「言葉」の持つ力についても、改めて知ることになった。
辞書の製作過程において、重要な役割を果たした外部からの協力者である学者の先生は、辞書作りに自分の人生のほとんど全てを費やしてしまう。
それでも、ご本人はきっと幸せな一生だと振り返ることが出来たろうし、家族だって、その思いを十分理解してるだろう。
三浦しをんさんの小説に出てくる人たちは、少し普通の世界とは違うところに立ってる人が多いように思うけど、なにより幸せで、いい人ばかりだ。
私など、学者先生からの最後の手紙で泣いてしまった…
いい人に幸せが訪れる…それは当たり前のようだけど、意外に難しい。
だから、小説から少しだけ「幸せ」のお裾分けをいただこう。
サラッと読めて、感動する。
疲れた時に読んだら、いいかも…