今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

7番房の奇跡


金曜日は銀座シネスイッチのレディースデー!!


レディースデー鑑賞です!!


韓国ドラマ得意の分野と言えるのか、感動の涙が止め処なく流れる物語。


お話の主な舞台は刑務所。となれば、「ハーモニー」を思い出します。あれも泣きっぱなし映画でした。


こちらも同様!!


物語は、刑務所の署長を務める父の元に訪ねてくる若い女性の姿から…


彼女はこれから、父が「デリケート」だと表現する事件の資料を受け取り、なんらかの行動をすることが予想される。


そのデリケートな事件とは、彼女の実父が犯人とされ、死刑に処せられた過去の事件。


今や弁護士となった彼女が6歳の時のお話だ。


入学を前に、父に大好きなセーラームーンの絵のついた黄色いランドセルをねだった少女。


しかし、その事が彼女と父にとって、人生を左右する大きな出来事に繋がっていく。


少女の父親は6歳の娘と同じ程度の知能しかない。そんな彼が、まわりの無理解にもかかわらず、必死で娘を育てている。


父親の能力を娘は肌で感じて知っている。だから、彼女は年齢よりもずっとしっかりしているし、頭も良い。


彼女の欲しがっていたランドセルが目の前で買われていってしまった時も我慢することを選択する。


でも、父親にはその微妙な思いが理解できないから、他の店でランドセルが手に入ると聞き、目の前でランドセルを買っていった少女が案内してくれるという言葉のままについて行くのだ。


その日はその冬一番の寒さで、道は凍っていた。父親が目を離した隙にその少女は転倒し、亡くなってしまう…


上手く状況を説明出来ない父親。亡くなった少女の父は警察庁長官。少女誘拐殺人事件かと騒ぎ立てられた地元警察はそれぞれの父親の立場や状況を優先して捜査を進めてしまう。


冤罪のまま収監された父親になんとしても会いたい娘は、父親と同房の囚人達の手を借りて、鉄格子の中までやってくる…


父親と少女の刑務所内での密会は、いつしか課長や他の囚人の知るところとなるが、健気な少女を助けたい思いと、刑務所内での父親の様子からこれが冤罪ではないかと誰もが思うところとなり、誰1人他言せずに時は過ぎる。


しかし、公判前に、自分の主張がしっかり出来るようにと裁判官とのやり取りを練習したにもかかわらず、父親は裁判で罪を認めてしまう。


それは、なぜなのか…


真実を白日の下にし、父の無実を証明したい娘は、課長夫妻の養女となり、長じて弁護士となった。


そして、養父や当時の同房の男達の助けを借りて、法廷に立つ。


娘イェスン役を子役ちゃんとパク・シネちゃんが演じる。


子役ちゃんはちょっと大変な父を慕う健気な少女を愛らしく演じている。


韓国は出てくる子役がみんな天才(^◇^;)


そして、その天才子役が長じてパク・シネちゃんになってるのもまたスゴい。


彼女もそんな小さな頃からではないにしろ、子役時代を経験して、今や1人の主役を張れる女優さんだ。


芯の強い女性をしっかりと演じている。この映画、子役ちゃんの健気な演技で涙を誘うばかりでなく、父の無念を晴らすために胸をはって法廷に立つパク・シネちゃんの姿もまた涙なくしては観られない。


イェスンを愛する父親と養父母、担任の先生、刑務官、そしてなにより同房の囚人達がとんでもなく良い!!


皆さん、韓国映画やドラマで何度となく見かけたお顔の俳優さん達が、しっかりと脇を支え、良い味を出している。


お話の舞台が刑務所で、主人公の囚人が冤罪だとなると、暗くて重い映画を想像しがちだけれど、そこは韓国映画の得意の手で、なんとも笑えるシーンがそこここに挿入されている。


そこを担うのが同房の男達なのだ。だからこそ、よく見かける芝居の出来る面々を配置しているのだ。


そして、なんと言っても、オ・ダルスssiなのだ!!


彼の出てる映画にハズレ無し!!


多少のハズレも彼が居れば当たりになる(^-^;)そんなオ・ダルスssiが同房の男達のリーダーとして登場するのだから、この映画は間違いないぞ!!


父親役のリュ・スンリョンは名優と言っても良いほど様々な役を彼の物にしてしまう。


先日の「新しき世界」とか、こんな映画ばかり見せられちゃうともう邦画に挑戦する気力が湧かない…


だって、先の映画もこの映画も今の日本では絶対に作られない内容のものだから…


しっかりと作ってる映画で、なおかつ泣ける映画をお探しの方、シネスイッチへ急げ!!