今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

ローン・サバイバー


どうしても観たかった映画。
絶対、観るつもりだった映画。


なにしろ、シール物(どんなジャンルじゃっ…笑)好きなんで(^◇^;)


そんな私にはいち早く観るチャンスをくださったTOHOシネマズさん、ありがとう!!


TOHOシネマズ限定の試写会で鑑賞。


タイトル通りのたった1人の生還者であるマーカス・ラトレル一等兵曹。


彼の参加したレッドウイング作戦がこの映画の物語の主軸。


タリバンの最重要人物の1人である「シャー」を捕らえる(ここでは射殺の意味も含んでいる…)ために彼らの潜む村への先陣偵察任務に就いたマーカスら4人。


共に任務をこなすシール隊員は同僚と言うより、家族に等しい深い絆で結ばれている。


彼らの任務は確かに難しいものだけれど、綿密な計画のもとに順調に偵察は進んでいく。


予想以上に標的のまわりに多くのタリバン兵がいること。


無線交信が上手くいかず、山の頂上でさえ、衛星電話がかろうじて使える状態だったこと。


そして、彼らが偵察場所として定めた場所に羊飼いがやって来たこと。


いくつかの想定外の出来事にも彼らは厳しい訓練で鍛えられた様々な能力を駆使して対処していく…


この羊飼いに出会ったことが、彼らの運命を変えていく。


一時拘束した羊飼いをどうするか…4人はそれぞれの言い分を忌憚なく発していく。


そして、米兵に課せられた交戦規定に従って、彼らは羊飼いを解放する。


石でゴツゴツとした山肌の道無き道を駆け下りる羊飼いの1人はタリバンだった。


彼らはたった4人で200人のタリバン兵と対峙することに!!


この銃撃戦がハード。とってもハード。


監督は「キングダム 見えざる敵」のピーター・バーグ。世間的には失敗作のように言われてる「バトルシップ」の監督でもあるんだなぁ…


世間的には…と言ったのには理由がありまして…私は面白かったんだよねぇ〜「バトルシップ


私、多分ピーター・バーグ監督と超相性良いんだと思うよ(*^^)v


今回もスクリーンから目が離せなかった。夢中になって見入ってた!!


先の見えないハードな銃撃戦。相手は、1人の米兵に対してロケット弾を狙い撃つような厳しい応戦を。


どう見たって、無理矢理な状況下でありながら、彼らは諦めないし、仲間を見捨てない…


どうしたら、こんな深い結びつきが生まれるのか…それは映画のオープニングにしっかりと描かれている。


そして、この映画のCMでも触れてるが、「なぜ彼だけが生還できたのか…」


この観てる方まで痛みを感じるような痛烈な銃撃戦の後、ローン・サバイバーの奇跡を目にする。


生還者が自分の経験したことを本にして、アメリカで大ベストセラーになっているというのだから、実話だ。


最近の欧米の映画には「実話」が非常に多い。


つまり、ラストの奇跡も真実なんだ。


その奇跡は、タリバンの暗躍する土地でさえ、自分たちの村が先祖の時代から守り続けた掟にひたすら忠実にあろうとする人々によって起こされた。


シール隊員たちもそうだし、村人たちもそうだし…


この映画は、よく見かけるアメリカ賛美、米軍賛美の映画ではないと思う。


究極の選択を迫られた状況下で、人の意思の力の強さを語っていると思った。


エンドロール前に、隊員たちの素顔がスクリーンに…


そこでふと気づく…体中がバキバキなことに(;^_^A


良いとか、悪いとか、面白かったとか、そんな普通の感想が出てこない(^_^;


ホント、この映画は「意思の強さ」が起こす奇跡を観る映画。


劇場でその圧倒的な真実に打ちのめされてください!!!