アメリカの報道写真雑誌「LIFE」が台頭してきたWebコンテンツの一部に組み込まれ、時待たずして休刊を迎えることになった時期をお話の舞台にしている。
雑誌に使用する全ての写真の管理を一手に引き受けている倉庫の様なオフィスで、たった1人の部下と仕事に勤しむウォルター。
懇意にしているフリーのカメラマンから、最終刊の表紙に相応しい写真を送ったというメッセージが届いたが、そのネガが見つからない(゜o゜;)
主人公はネガを求める経営陣に執拗に追求され、いつまでも待ってはいられなり、とうとうカメラマンを探す旅に出る。
いつもぼんやりとしていて、あれこれ想像にふける彼。携帯も持たず、自分の求める被写体を探すために世界を飛び回るカメラマンを探す旅は、日頃の彼の生活から想像も出来ないハードなものとなった。
それでも、同じ職場に1ヶ月前に就職してきた憧れの女性の歌う姿(あくまでも、彼の想像なんだけど…笑)に後押しされ、離陸直前のヘリコプターに飛び乗る。
ここからは、観てる方も夢なのか、現実なのかよく分からない(笑)
大都会の真ん中で陽の光も浴びず、小さなネガばかり見つめてきた主人公が体感する大自然。
荒れる海、群がるサメ、雪に覆われた山々、噴火に見舞われる山里の村…
どれもこれも、彼の日常では触れることの出来ないものばかり…
圧倒的な自然と対峙した彼は少しずつ変わっていく。
解雇の対象になり、会社の縮小という危機に呼び戻された彼は、探し求めていたカメラマンの所在のヒントを母親から受け取る。
そして、まるで子供のようなカメラマンの茶目っ気に翻弄されたネガ探しの旅は呆気なく終わりを告げる。
このカメラマン…
ショーンペンがぴったり!!
命がけの取材現場に駆けつけるワイルドさとびっくりするほど子供っぽい茶目っ気とを併せ持つ役柄にぴったり(o^^o)
天職かと思うほどの職場を去らなければならない主人公は確かに人生の岐路に立たされ、なんとも哀しい状況なんだけど、様々な経験が彼を逞しく立ち上がらせていく。
爽やかな印象を深く残す映画だ。
実際の報道写真誌「LIFE」の休刊という題材を活かした映画で、最終刊の表紙がまた素晴らしい!!
なぜ、彼が旅をする事になったのか、それを感じるラスト。
実際の休刊にまつわるエピソードはどんな感じだったのだろう。
なんでも、この映画自体もリメイクらしいのだけれど…
その辺りの関連も少し気になる映画だった。
そうそう、私には結構シャレたセンスのある映像と笑いのある映画に感じられたんだけど…ほとんど笑わないお客さんたち(◎-◎;)
それが不思議でもあったなぁ(^◇^;)