ホントに久しぶりの読書です(^◇^;)
自分が「趣味は読書」って答えてたことなんて忘れそうなほど久しぶり…
なぜ、そんな私が読もうと思ったかと言うと、新聞の広告に惹かれたから(;^_^A
以下、感想…
新聞広告に偽りありとまでは言わないけど、寝るのも忘れて一気に読むほど面白かったわけではありません(汗)
事の発端は、北海道の沖合で地下資源掘削の為に設置された基地で起きた「生存者ゼロ」事件。
テロを警戒した政府が送り込んだのは自衛隊。
彼らが現地で目にしたのは、既に人の形をしていない被害者たちの血だらけの無惨な姿。
全身のありとあらゆる箇所から出血し、全ての皮膚が壊死したかのごとく剥ぎ取られたようなおぞましい姿の遺体を見た隊員たち…
物語は、最初に掘削基地へ乗り込んだ自衛隊の精鋭部隊の長であった自衛官の目線で進行する。
海に浮かぶ掘削基地。仮にテロだとして、犯人はどうやって侵入し、どうやって立ち去ったのか…
遺体の状況と生存者ゼロの事実が、爆発的に感染発症する新種の感染症の発生を疑う根拠となった。
小説の前半は、パンデミックものの様相だ。
発症の仕方がこれまでの感染症とは比べものにならず、なんの対処も示せない政府。彼らに対応の方向性すら提示できない感染症研究機関。
そこにアフリカのジャングルの奥地で新種の細菌を研究していた日本人研究者が登場する。
それぞれ登場人物たちの背景となる思いにも目を向けながら、物語は進行し、事件の核心が彼らの思い描いていたものとは全く別のところにあったことが判明していく。
あとは、夜明けを迎えるまでの主人公たちの闘いが丹念に描かれていく。
う〜ん、映像的!!
CGとか使っちゃえば、「敵」を描くことは出来そうだし、何年か後にはスクリーンで見れるかも…海猿的な感じで(^_^;
そんな印象を抱く小説でした。
様々な人の様々な思いが重なり合って、より複雑になってしまってるような…
ただ、まぁ映像的だ。