インド映画、ハリウッドに殴り込み‼
インド映画なんだけど、物語の舞台はアメリカだそうで、どんなアメリカテイストの映画になるのかと思ってたら、なんと、シカゴの街を縦横無尽に疾走するチェイス映画でした。
最新のデジタル機器を駆使する主人公。何台ものパトカーとチェイスしながら、その華麗なるバイク・テクニックを披露する主人公。
ちょっと今まで観た(本数は片手で余る…汗)インド映画とは趣を異にするアナログ感の無さで始まった本編(笑)。
でも、やっぱりかかる音楽は「ザ・インド」‼
「インド・大サーカス」をシカゴで成功させたい父親は、銀行に融資を頼むが、冷たくあしらられ、子供の目の前で自殺する。
その子供が主人公。彼が長じて再びシカゴに舞い戻り、サーカスの会場を拠点に父の復讐を誓い、銀行強盗を繰り返すお話。
インドから捜査協力でやってくるムンバイの刑事さん。アウェーでも大活躍。バイクを華麗に乗り回し、主人公を追い込んでいく。
逃走中に刑事に銃で撃たれ、負傷した主人公。その傷を確かめに来た刑事に主人公は怪我1つしていない背中を見せる。
なぜ?確かに怪我したはずなのに…
このトリックが判明する後半は、主演のアーミル・カーンの演技力の凄さに圧倒される。
「きっと、うまくいく」の善良で穏やかな青年の姿とは全く違うアーミル・カーン。
筋骨隆々でサーカスの難しい動きも難なくこなす。殴ったりのアクションじゃなく、逃走時に見せるバイク・アクションが凄い。
本編については、トリックが分かっちゃうと面白さ半減なので、あまり語れない。
でも、普通に面白い。相変わらず長いけど(笑)ちょっと、退屈してくる辺りで、トリック公開のタイミングになるので、なんとか見ちゃう。
前半と後半では、雰囲気が違う。私は前半のチェイスで十分楽しんだ。インド映画的チェイスね‼シカゴの街をチェイスしてるのに、インドの音楽がぴったりハマる。不思議な感覚よ。
でも、1番面白かったのは…
オープニングの父親が死ぬまでの前フリが終わって(この段階で既に長い‼)、タイトルのバックは、アーミル・カーン中心のダンス。
インドの人ではないダンサー達とインド風の音楽なんだけど、インドのダンスじゃなくて、インドのダンス風のタップダンス(´◉ω◉)←書いてる自分も意味が分からなくなってくる(笑)
タイトルやキャスト、メインスタッフの名前がクレジットされるオープニング映像はなんて言うのかなぁ。
とにかく、このシーンが私には1番(((;°▽°))
ちょっと長いけど、後半はいろんな要素が詰め込まれててなかなか面白いです。インドの国民的俳優の力量を見るのにも適した映画です。