今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

そうだったのか!現代史


今や、超売れっ子のアイドルよりもテレビに出ている池上彰さん。


普通にNHKでニュースを読んでる時は特に感じなかったけど、「週刊子どもニュース」のお父さん役で登場し、子供たちに世界情勢やニュースのツボを分かりやすく説明するのを初めて見た時、「なんだ、この人は‼」「死ぬほど、分かりやすい(笑)」とかなり驚いた記憶がある。


その池上彰さんの解説で知る「現代史」


「そうだったのか!現代史」池上彰著(集英社文庫)


以下、感想。











学校の日本史や世界史の授業では、まず教えてもらえない「現代史」


歴史を1から順に教えていく今の授業配分では、学年の総まとめや受験対策に追われる3学期にまともな授業は期待できず、当然のように「現代史」は省かれる。


「毎日、ニュースを見た方がよっぽど学べるぞ‼」と自分の手抜きを全く意に介さないとんでもない発言をする社会科の教師に出会ったこともある。


そんな現実を踏まえて、池上さんの解説は誰にでも分かりやすく、全く知らない歴史ではなく、誰もがニュースなどでそのさわりを耳にしている内容について、どこがどこにどう繋がっていくのか提示してくれる。


現代史だけで、しかも一般的に知っておいたら良いという内容だけで本が1冊書けてしまう。それだけ、多くのことが第二次大戦後の半世紀に起こっている。


とても、受験対策の隙間を縫った授業で学びきれるものではない。


タイムトラベルでもしない限り、歴史上の常識が「真実」かどうか誰にも分からない。


そんな夢の時間については、中学でも高校でもやたらと学ぶ。確かに歴史的な民族の流れや宗教の成り立ちは学ぶべきだろう。


でも、それらの結果としてある現在を学ばなければ、過去の教訓を活かしようがないじゃないか。


なんだかなぁ。


しっかり現代史を学ばないとこれからの世界的な駆け引きに対応できる人材が育たないぞ、日本。