今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

そうだったのか!現代史パート2


パート1を読んでいろんなことを知った。ならば、パート2も読んどかないと‼


「そうだったのか!現代史パート2」池上彰(集英社文庫)


以下、感想…













世界にはまだまだ知らないことが多くあるのだと前作を読んで思ったし、毎日黙ってても流れてくる「ニュース」は、世界で起きている出来事のほんの一面にしか過ぎないことを強く感じたし…


せめて、伝えようとしている池上さんの発信を受け止めてみるかと、そんな軽い気持ちで読んでみた。


そうでもしないと、世界の現実は受け止められないよ。


アウン・サン・スー・チーさんの自宅軟禁は、ご家族と離され、それでも互いに強い信頼で結ばれているのが、ノーベル平和賞のスピーチでよく分かった。ご主人はとうとう最期の時まで奥さんに会えずに亡くなったのもニュースで知った。


こんな凄い人たちが世界にはいるんだと思わされた。


でも、それもごく一部が世に知らされるだけで、まだまだ多くの現実が「情報」の中から抜け落ちているんだろう。


センセーショナルなニュースが一度起きれば、テレビはニュース番組だけでなく、昼のワイドショーですら、報道番組の様相で情報を流す。


新しい情報などなくても、ただひたすらリピートする。


よく分からない「専門家」が登場し、見てきたように語る。


深い考察も何もない。番組の中で決められた時間の中だけで展開される。


あらかじめ決められた時間がくれば、終わりだ。


ネットですぐさま情報にアクセス出来る現代にあって、録画までしてそんな「情報」を得ようとする人はいないだろう。


だから、「情報」は一過性で留まらず、深く掘り下げられることもなく、次の「情報」によって、上書きされていく。


そんな現代にあって、立ち止まって「情報」を自分の中に収めるには、こういう書籍が手っ取り早いし、ありがたいんだな…


でも、本文中で何度か著者の池上さん自身が書いてるけど、客観的事実は「真実」であるが、そこに対する考察は池上さん自身の思いだったりするので、そこをちゃんと自分の目線に置き換えて見ていかないとね。


でも、池上さんって、物知りだし、話が上手だな…