今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

エクソダス 神と王


いやぁ〜、久しぶりに映画館に行けました。終わっちゃう前に観ないとって駆け込んだのは、「エクソダス


平日午後、なんのサービスデーでもないので、がら空きを期待して行ったのに意外に混んでてびっくりΣ(゚д゚;)


まず、クリスチャン・ベイル以外、誰が出てるかも知らないし、「出エジプト」も「モーゼの十戒」も言葉しか聞いたことないし…


こんな私が話を分かるのかねぇとは思ったけど、そこはリドリー・スコット監督なので、勢いで観せてくれちゃうんだろうとふんで出かけました。


そして、思惑通り、リドリー・スコット監督のおかげで長尺も気にならず、私的には十分楽しめた。


ただ、圧倒的に(あくまで私見…笑)「神話」の世界なので、そのまま映像化すれば、神様がキラキラしながら、降臨して来ちゃいそうなんだけど、リドリー監督はそこをもう少し人間の世界に近づけていて、私のような何の予備知識もない人間にも分かり易い。


神はあくまでモーゼの「妄想」の中でしか姿を見せないし、しかもそれが少年の姿をしてる。パカっと2つに割れるはずの「海」は大いなる「引き潮」だったり、「十戒」はモーゼが必死に彫刻しちゃってる‼


そんなふうに「人間」の目線で描かれてて良かった。(ホッとしたという意味の「良かった」ですよ…汗)


「神話」みたいに有り得ない目線で描かれてたら、私なんか「へっ‼」って笑って終わっちゃうよね(汗)


とにかく、そういった場面も様々な災いが起こるシーンもあくまでも生活の中での「事件」になってる。


1つだけ、突然うっすらと月明かりに照らされていた夜空が漆黒の闇に覆われ、ラムセス側の人々の子供達が次々と息を引き取る場面は、「神話」の世界の「不思議」だよなぁとは思ったけど。


なんと言っても、ものすごい数のエキストラを動員した戦闘シーンなどの圧倒的な映像は流石だなぁとため息さえ出る。


冒頭5分ほどのモーゼとラムセスが戦場で共に戦うシーンで完全に心(「さすがだなぁ」という感嘆符の連続よ‼)を持っていかれちゃうので、その後は少々、別な側面である人間ドラマとしては薄味だなぁとは思いつつも納得して観れちゃう。


より大きなスクリーンで観ることをお薦めしたい映画だ。


100席ちょっとのスクリーンでさえ、これだけ圧倒されるのだから、大スクリーンなら、もっと映像を楽しめたんだろうなぁ。


1本の映画としては150分は長尺だけれども、モーゼを主人公にしたお話としては膨大なものを一気に詰め込んでいるので、かなり駆け足だ。きちんと元ネタを知ってる人にはどうなのかな?


ただ駆け足だからこそ、私のようによく知らない人でも楽しめる系の映画なのだ。


そして、内容とは全く関係ないとは思うが…経緯は分からないけどね


トニーに捧ぐというメッセージが胸にくるなぁ。スタートは一緒に製作していたのかしら?


トニーへの思いがこもった映画。


私は楽しめたぞ‼