今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

群盗


シネマート新宿で観賞。公開からしばらく経つので、そろそろスクリーン2に行っちゃうかと思って、慌てました(笑)


でっかいスクリーンで観て、大正解o(*゚▽゚*)o


壮大な荒野を馬で駆けるシーンや静かな川を船で移動するシーンなど大きなスクリーンだからこそより楽しめる。


主演はハ・ジョンウ×カン・ドンウォン


カン・ドンウォン出演の映画を観るのは久しぶり。除隊後初めてかな?


今回はその美しい風貌を活かした悪役で、冷酷なその姿はまるで舞でも見てるよう。


不遇な出生が一生彼を苦しめ、なんとしても今ある地位にしがみついていたい。そんな男が出会うのが、屠殺を請け負って生きる身分階層の低いハ・ジョンウ


母と妹を無惨に殺され、権力者にむやみやたらとぶつかっていく若者だ。


そんな彼の境遇を知って、仲間に入れる盗賊団。


人里離れた山奥の谷に皆で身を寄せあって生きている。権力者たちの暴政で苦境に喘ぐ民のため、私利私欲を肥やす権力者から米を奪い取り、それを元の持ち主である民に開放する。


彼らは義賊。個人的な恨みでは勝てないと頭領に諭され、日々鍛錬するトチ(ハ・ジョンウ)。


ほんと、彼が出る映画は基本外れ無し‼


また、今回は主演の2人を支える脇の共演者がなんとも豪華だ。


それぞれが主演張れちゃうくらいだし…


大好きなイ・ギョンヨンssi、怪しい魅力(笑)いっぱいのマ・ドンソクssi、そして、なによりこの度は頭領役のイ・ソンミンssiが最高に痺れる男気を魅せてくれました。


結構、お話自体は当時の時代背景を語らなければなかなか理解できない部分もあるんだけど。これを、中国の武侠映画風のナレーションで語ることで見事にクリア‼


盗賊団と権力者たちの闘いのドラマに的を絞って展開されていたので、ちょっと長い尺でも飽きることなく、集中して観ることができた。


広大な荒野や盗賊団の住む山里、そこへ至る川や山道の風景がとても美しい。


ドラマ部分の合間に当たるそうした彼らの背景がとても美しく切り取られている。だから、そこで闘う彼らのアクションがなんだかとっても美しいんだ。


これは、西部劇だ。


舞台を韓国に置いた西部劇と言って良いんだろうな。子供の頃に見た西部劇の妙な高揚感と手に汗握る緊迫感を思い出したなぁ。


中国の武侠映画風テイストの韓国西部劇。こんなの観せられちゃうと、ほんとにもう韓国映画の凄さにため息( ´`)


そうそう、何の予備知識も無かったんだけど、監督は「悪いやつら」のユン・ジョンビンssiだそうだ。どっちも闘う映画だけどね。どっちも理不尽な環境からの脱却を計る話だけどね。でも、凄いの撮るね。


次が楽しみすぎる♪


ただ1つ言わせてもらうならば…


ハ・ジョンウssiが20歳で、マ・ドンソクssiが22歳っていう設定はどうなの?字幕が間違ってるのかと思ったよ(汗)


そして、ただただ冷徹な男だと思っていたカン・ドンウォンssi演じるチョ・ユンが最後に自分と血の繋がる甥が必死に這って彼の膝下に来たのを見て、ひと思いに命を奪えず、抱き上げたところはわずかに良心が残っていたのかと。


こんな細やかな演出をする監督だもの。次がどんだけ楽しみか*\(^o^)/*


良い映画を観ることが出来ました。