今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

レディーアクション 4つの青春


「青春」をテーマに4つの短編からなるオムニバス映画。


それぞれ、独立したお話で、連作ではありません。


こんな短編映画が、日本で公開されたのは、作品の内容の良さもさることながら、何と言っても第1作目の「噂」にsuper juniorのイ・ドンヘ君が主演してることが大きいと思いますよo(*゚▽゚*)o


韓流スターとして1枚看板で立ってる俳優さんは別として、いわゆる「アイドル」がドラマや映画にバンバン進出している韓国。


「演技ドル(韓国語でどう発音するのか知りませんが…汗)」という言葉が成り立ってるくらいだから、普通に登場してる。


「怪しい彼女」の孫もなんとかというアイドルグループの子で、「監視者」で途中で殺されちゃう捜査官は2PMの子、「俳優は俳優だ」もアイドル。「同窓生」の主演はBIGBANGのT.O.P。FTISLANDのホンギ君は俳優さんとしても相当の実績あり。「海霧」だって、JYJのユチョンが好演だった。


韓国映画界は子役もしっかり演技させるけど、アイドルだって、お目こぼしが無いのだ‼


4篇共に、登場人物はアイドルや若手俳優。それでも、しっかり見せ切るところは監督の腕もあるけど、彼らのレベルの高さもうかがわせる。


ドンへちゃんのファンの1人として、当然劇場には行くつもりだったけど、「海霧」みたいにお目当てさんだけを観に来る人ばかりなのも嫌だなぁと。


だって、肝心なとこ観てないんだよ。


とっかかりはアイドルでも、その出来に注目してもらえたらなぁ。


さてさて、シネマート六本木のスクリーン1で観賞したのですが、このスクリーンって、出入口がちょっと面倒なところにあって、スクリーンに対して、通路側を定位置とする私は出入口側の通路側席をチョイスしたかったんだけど…


結構一生懸命行ったのに、すでに出入口から1番遠い奥側の通路側席しか空いてなかった(泣)


この席だと最前列を横切るか、自分の列をペコペコしながら出ていかなきゃいけない。


こんな環境のスクリーン。途中退場はしにくいし、余程の急用でもないかぎりはマナーとして最後まで観賞すべき。私の席は奥だということもあり、近くに人がいなかったから、途中退場も何もないけど、出入口に近い方ではやっぱりいたらしいわ。ドンへちゃんの映画が終わって即退場した人が…


別に本人は金払ってるのは自分なんだからってことでOKなんだろうけど、観賞マナーとしてどうなのよって。


内容的には4つともそれぞれの面白さがあって、良かったよ*\(^o^)/*


1つ目は「噂」…

「噂」に関しては、様々な形で韓国語ver.ではあるけど、観賞済みなのだ。今回は日本語字幕でしっかり観られた。


爽やかな印象で生徒会長に決まった主人公が、彼女に関わる「噂」に翻弄され、自分を見失っていくお話。爽やかな表の顔が一気に本性むき出しになっていく主人公。立ち止まることに慣れてない若さゆえの悔恨…


生徒会長という立場さえ親の金で左右される現実と人を追い落とすことにかけては大人も子供もない。なかなか恐ろしい現実を示して幕。


2つ目は「訓練所へ向かう道」

韓国の青年なら誰でも通る道、「兵役」。近頃では「兵役逃れ」が問題になるほどらしく、若者たちにとっては人生を左右するほどの一大事だ。


腐れ縁とも言うべき同級生とあろうことか同期入隊となった主人公2人。入隊日前日からの1日の顛末を。


かたや彼女から別れ話を切り出され、未練タラタラでなんとしても「2年待つ」と言わせたい。かたや最後の1日を一緒に過ごす友人もおらず、町のチンピラに追い回される。そんな2人の訓練所までの珍道中。


3つ目は「世間に信じられる者はなし」

爆走する車に乗ってる男3人。どうも怪しいぞ‼


彼らが車を止めるとそこには別な車が。ここで、証拠隠滅を計る3人。そして、新たな車で次の目的地に。完璧な「計画」通りに進む銀行強盗のシナリオ。


ところが、彼らの強奪した金が、銀行発表の奪われた金額と違ったことから疑心暗鬼に苛まれ、互いを糾弾し始める3人。


その後、ラストは哀れな結末。確かに信じられない「結末」で幕。


4つ目は「プレイガール」

タイトルが郷愁を誘うねぇ(笑)それとは全く違うんだけど、でも、女の子がFIGHTするのはおんなじ。


あの新たな名作「サニー」でも登場した女の子たちの勢力争いの図。あの頃は、まだいきがってはいてもそこは時代ののんびりさが反映していた。


そこが現代になって、究極的に突きつめらた先にある女の子たちの闘う現実。


ラストが意味深と言えば意味深。


どれもよくまとまってて面白かった。


登場人物はみな10代なのかな?3つ目は20代前半って印象だったけど。若さゆえの愚かさというか…青春だなぁ〜って。


特に2つ目は面白かった。通らなければいけない道を前に足踏みしてしまう若者の不安。それが特に兵役という韓国人男性特有の制度で、誰にでも起こり得ることが描かれてて。これはお勧め。


4つとも面白かったんだけど、それぞれ30分くらいあるので、4つで2時間。ながいかなぁ。1本の長さはもうちょい長めで3つで100分ちょっとの尺になってたら、違った印象もあったかな?