今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

ヴァチカン美術館4K3D 天国への入口


シネスィッチ銀座にて突然思いついて鑑賞(笑)


パリよ、永遠に」と「妻への家路」を観た後、銀座で食事をしていて、たまたまヒュートラで観た「ヴァチカン美術館」の予告編に話が…


調べてみれば、まだ間に合いそうだとシネスイッチへ‼


なにしろ、「4K3D」なんて言葉がタイトルに並んでるのだから、当然期待してしまう。


どれほど素晴らしい物を見せてくれるのだろうかと…


上映開始直前には人がバタバタと入場してきて、それなりに混雑してきたのだが、皆さんどんな感想を持ったのかしら?


正直に言うと、金返せ状態(汗)


作品をじっくりと見せてくれるのかと思っていたが、全くの予想外。


館長が度々登場し、ヴァチカン美術館の素晴らしさを訴え、多くの来場者があると伝える。アピールも良いが、そればかりでは作品を観る時間が減ってしまう…


そして、彫刻も絵も同じ作品を何度も映し出すだけで、その作品の年代や創作者についての考察があるわけでも無い。


また、場面転換には、彫像のモデルかのような顔立ちの男性の顔がアップになり、イメージビデオのような映像が流れる。これも度々入る。


これらのシーンはいらないだろう、全くもって‼


1番期待していたミケランジェロの天井絵は、驚いて声も出ない。


作品の素晴らしさに声が出ないんじゃない。その映し出し方にだ。驚いてというより、呆れてと言った方がよいな。


だって、ただ天井をバーっと映すだけなんだよΣ( ̄ロ ̄lll)!!


もう少し、カメラを駆使して、例えばクレーンを使ったりして様々な視点から絵を見せてほしかった。それとも、撮影上制約があったのだろうか。だとしたら、この映画を作ること自体がどうなのかと言う事になってくるでしょ?


さらには、これは設備的な問題なのか、全体的に曇って見えた。


最初は3Dメガネが曇ってるのかと思ったほど。でも、ビニール破って出したメガネが曇ってるワケないし…


4Kの片鱗はどこに?


ちょっとびっくりするぐらい残念だった。これだったら、例えばNHKのドキュメンタリー班の方がよっぽど良いの作るんじゃないかと…


絵や彫刻を映し出すだけでなく、その作品自体のバックボーンや美術館の作品へのアプローチなど、作品にまつわるエピソードを追求する感じの映画ではなかった。


ヴァチカン美術館なんて簡単に行けないし、少しでもその雰囲気を楽しめたらと思って観たのに、全く違う感じで終わってしまった。


最近、美術館や博物館をテーマにした映画を見かける。今も、大英博物館の映画をBunkamuraでやってる。あちらも観てみたいけど、どうなのかな?


映画でしか観られない世界だからこそ、期待してしまうのだけど。