今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

行列店に並んでみる‼


かつて、ほんとに大昔(笑)、行列に並ぶことはそんなに苦にならなかった。


ある時から「行列」に拒否反応がΣ(゚д゚;)


きっかけはなんだったのかなぁ。


多分、行列に並ぶ人達のマナーの悪さに閉口したということじゃないかと。


行列するということは、やっぱり、いろんな人が来るわけで、自分がとんでもない人間だと気づかず、いたく真っ当だと本気で思ってる輩…


それにずいぶん傷つけられたんだと思う。


そんなワケで、私が行列店に並ぶということはそれなりに理由があるということ。


で、ここ最近チャレンジした行列店での顛末を記録しとこう。ちなみに、私の日記並びに映画や読書の感想を読まれたことがある人なら、お分かりと思うけど、かなり批判的精神に溢れてるので、悪しからずσ(´┰`=)


まずは「神田 まつや」


こちらはお蕎麦の名店らしい。店の前の大通りを車で何回か通った時に、いつも行列。調べてみたら、有名なお蕎麦屋さんらしい。私はお蕎麦大好きだし、相方もそんなに名店ならばと。


これが行列に並んだ理由。


多分30分くらい並んだかな。「意外に早いな」と思って、店内へ。あれっ(@_@;)相席?


4人掛けテーブルに横並びで2人ずつ。向かい側は見ず知らずのお客さん。古びた趣きのある印象の店の外観のまま、店内も昔のままって感じ。4人掛けテーブルが12卓。プラスそれ以上座れるのもあったような…


店員さんはベテランのおばさん、いや、おばあさんが主軸。ユニフォームも無く、わりと地味な服装にエプロン。


せわしなく注文を取りに来て、まわりを見る余裕も無い新参者は「天せいろ」を注文。


向かい側に見ず知らずの人がいるとまず会話は弾まない。お隣のテーブルの2人組はそんな状態で酒飲んでたけど、あれで楽しめるのかなぁ。


相方が言うには、蕎麦屋で酒を飲むのは通なんだって。だから、蕎麦屋には良い酒が置いてあるって。そうなの?


よく見てみると、確かにあっちにもこっちにも単に酒盛りしてる人がいる。


これじゃあ、行列になるよね。回転悪いもん。


で、行列店だと調べて来た新参者たちは普通に蕎麦頼んで、サッサと帰るって(汗)


最初、私達の向かいは、私達の20年後ぐらいの老夫婦が新参者丸出しで食べてたんだけど、次に来たのは、聞こえてくる話の端々で食べ歩きおばさん同盟の方(笑)


注文はかけそばとお酒と焼き鳥。


(´・ω`・)エッ?なに、それ?


1人はお初みたいで、もう1人の方が懇願されて連れてきたみたい…


「ホントにかけそば?」
「そうよ。ここで何たべるのよ」


(´・ω`・)エッ?


「そばはね、普通。特に美味しいワケでもないし、普通だから、かけそば‼」


既に私達の前には「天せいろ」が‼


注文する前に、いやそれ以前に行列に並ぶ前に、このおば様に遭遇したかった(T_T)


だって、ホントに普通だったから。天ぷらも普通サイズの海老天が2本だけ。カラッと揚がってないし。蕎麦も特に不味くもないけど、美味しくもない。普通。量も少ない。これで2000円也。


蕎麦を食べるというより、焼き鳥が名物だそうだから、お酒を飲んで、締めに蕎麦をって人が行くお店みたい。


私のような客は、向いてない(T-T*)


脱力感に襲われて、やっとこさ店を出る。帰り道、「かんだやぶそば」前を通る。こちらも行列。もう、並ぶ気にもなれない。


そのうち、気が向いたら「かんだやぶそば」は挑戦しよう。昔からの行列店だからね。


次は「日本橋 天丼 金子半之助」


室町まで行って、お昼を食べる店を探索中に店の前へ。なんと、以前来た時に長蛇の列で2時間半待ちと言われ、断念した時の半分と並んでない。


もう少し先に「天ぷら 金子半之助」もあるんだけど、昼だしお手軽にということで、そのまま並ぶことに。


最初の20分くらいは列がググッと進んだんだけど、それは店員さんが列を整理したからで、それ以後は全く動かなくなってしまった(T0T)


行列には日本人の倍くらい中国の旅行者がいて、こういうところに並ぶ人はそれなりにマナーも心得てる人が多かったので、私はあんまり気にならなかったけど、相方がもう拒絶反応が凄くて‼


でも、これからも室町は遊びに来るし、来る度にこの店で食べてみたいと言われるのは私も嫌だし、もう並んじゃったんだから…


普段なら私の方が先にやぁ〜めたって言うのに(笑)


「こんだけ並んで止めるっていうなら、もう2度と来ないよ‼」って半分脅して(笑)行列続行(−−;)


結局、1時間半は並んだかな。


やっと、店内へ。何?ここも相席?


結論から言うと、天丼は普通。ホントに普通。悲しいくらい普通。


むしろ、天ぷらが油っぽくて、タレが妙に味が濃いの。濃い目の味でくどいくらいのが好きな人にはおすすめだけど、私は全くダメ╮(╯-╰")╭


天ぷらは穴子の半身、海老天が2尾、イカを細かく切ってかき揚げにしたもの、アスパラ、海苔…あとは何かあったっけ?


ご飯は丼の大きさからすると少ないの。どうしてかと思ったら、上げ底の丼Σ(゚д゚;)


食べてる最中から胸やけ状態だった私は、量的には問題無かったけど、多分油っぽさにやられた感じ。体調の良い時に行かれるのがベストかと。


そして、この店で本当に最悪だったのが、相席で向かいに座った夫婦。私達より年長の夫婦。それなりに服装もきちんとしてたし、一応日本人だし、それなりにわきまえてるものと思ったけど、とんでもない。


わたし達の方が先に席に着いたから、彼らの天丼が来た時にはもう食べ始めていた。


彼らはいきなりとんでもないことを始めました。


女房の方は、スマホを出し、何の断りも無しにバチバチ写真を撮り始め、ダンナの方はさして美しくもない女房の食事姿を一眼レフを取り出してバチバチ


その間、私が思わず「えっ‼」と声に出しても全く反応無し。確かに私達のことまで撮ってるとは思ってないけど、手の届く場所で写真を撮るのだから、せめて了解を求めるか、断りを入れるかしない?


若造ならいざ知らず。60近いんじゃないの、あの夫婦?


隣のテーブルに座った中国人夫婦の方がよっぽどしっかりとマナーを守る人だったよ。子連れだったから、近隣に会釈してから席について、迷惑かけないようにしてたし…


天丼に950円も出して、胸やけして、不愉快な人と相席になり、もう最悪…


それと、これはたまたま私だけなのかもしれないけど、丼がベタベタだったの。


食べる時に丼に手を添えるでしょ?そこら中ベタベタで、結局、紙ナプキンで丼を拭いてから食べ始めたという。そんなのテーブルに運んでくる時に分かりそうなものじゃない?


名物の天丼を1000円以下で提供してるんだから…ってことなのかと思ってしまった。


なんか、疲れてしまった。


並んでもそれなりに良い思いをすれば、そんなに苦にならないし、また行ってみようかと思うでしょ?


銀座の「俺のそば」なんか、まさにそれ。初めて行った時は、普通の蕎麦のイメージを覆す蕎麦に驚いて拒否反応が出たけど、時間の都合でそこしか無くて、次に行った時、たまたま食べたとり天が大満足で一挙に印象変わったし…


よく考えたら、新潟の小嶋屋の蕎麦は、あんな感じの食感なのよ。色は違うけど。


しかし、全くもって、今回の行列並びは大失敗。


やっぱり、食べ物って、人が美味しいと言ったからって自分もそう思うとは限らないってこと。


我が家の男衆は、ラーメンが普通に好きで、そのために遠出したり、何時間も並んだりはしないけど、近場で美味しい店を発見すると情報交換をしてるのだ。


ところが、相方、長男、次男の同じ店への印象がまるで違うことがあるのだ。親子で同じものを食べてきたのにねぇ。


家族でさえ、好みや感じ方が違うんだから、ネットの評判がそのまま自分に当てはまるってことはそうそう無いってことよね。


まぁ、その辺を心に刻んで、またお散歩します。