今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

ギリシャに消えた嘘


タイトルや予告編からサスペンス調の映画としてチェック。


公開を心待ちにしてました。だって、ヒッチコック調の映画だとどこかで聞いたから…


で、結果から言うと…


ん〜(>_<)


まぁ、ヒッチコック作品を意識してるかなぁというのは分からないでもない。雰囲気がね。


冒頭、ギリシャの神殿を歩く年の離れたカップル。そして、その2人に目を奪われる青年。


厳格な父を嫌い、故郷アメリカを離れ、ギリシャでガイドをしている青年は、神殿で見かけた男に1ヶ月前に亡くなった父親の面影を見る。


彼の視線に気づいた夫婦は、自ら彼に近づき、不慣れなギリシャのガイドを頼む。


高級ホテルに泊まり、豪勢な旅を続ける夫婦には人に言えない秘密が…


そして、青年も得意の語学力を活かし、ピンはねをして小銭を稼いでいた。


こんな何かありそうな登場人物たち。興味がそそられる。


そして、事件が起こる‼この辺りまでのハラハラ感、ドキドキ感はなかなか面白かった。ついつい引き込まれて見入ってしまった。


ところが…


せっかく掴みはオッケーだったのに繋ぎは穴だらけ(笑)


妻に固執する夫。ガイドの青年と妻の仲を詮索する彼の焦り。だが、しかし、ブロンド美人といったら、やっぱりシャーリーズ・セロンでしょ?キルステン・ダンストじゃないよ。


別に美人じゃないとは言わないけど、夫を惑わす美貌と雰囲気は無い。


リース・ウィザースプーンが「美人」を演じることはあるけど、それが深窓の令嬢だったら、それは違うでしょ?それと同じ、キルステン・ダンストはね。


そして、父親の面影を見た青年の心も今一つ読めない。


話が進むに従って、ハラハラ感やドキドキ感は全く無くなり、次の展開を予想する余裕が出てきてしまった(汗)


ところが、予想した展開はことごとく外れてしまい、なんと一番予想外の何にも無い結果で終わってしまった╮(╯-╰")╭


まさか、こんなどんでん返しがΣ(゚д゚;)って、見事に騙される瞬間を予想していた私は完全に置いてきぼり(・・?))アレ((?・・)アレレ・・・


前半の快調ぶりからはとても想像できない失速ぶり。


世の中、悪いことは出来ないという教訓を学ぶ映画なのか?


原作があるそうだけど、小説はもっと、青年が求めた「父」の姿や夫婦が彼を利用して得ようとしたものなどに深く切り込んでるんだろうなぁ。映画は尺の限界があるからね…


でも、逃亡劇の空回りが始まった辺りから、私の興味は一気に失せていった。


残念だなぁ。


前半の面白さがなぁ。


最後の最後まで、何かしらどんでん返しがって思ってたんだけど、結局、普通のエンドロールで終わった(笑)