アカデミー賞で、J.K.シモンズが助演男優賞を受賞した作品。
強烈な叱責を飛ばす音楽学校の教授と生徒の葛藤。あの予告編を何度観たことか(笑)
やっと、本編を観ることができた。
スクリーンに釘付けで、直前に観た「バードマン」の意味不明ぶりに頭がぼんやりしていた私だけど、その眠気もぼんやりもすっかり吹っ飛んだ。
練習室で1人ドラムを叩く主人公。通りかかった鬼教授の目にとまり、そのクラスへの参加が認められる。
学校1番のクラスに抜擢された主人公は有頂天だ。しかし、そこには教授の企みが…
教授がクラスに来ると生徒たちの顔色が変わる。
ヒリヒリとした緊張感漂う中で、生徒の自尊心も何も叩き潰す鬼教官の過激な物言い。
目の前で繰り広げられるセッションが主人公を不安にさせる。
彼の不安、緊張が観てる側にも伝わってくる。
そんな鬼教官は彼なりの信念で指導してるらしいが、生徒からすれば追い詰められているだけだ。そして、とうとう命を絶った学生が‼
しかし、鬼教官はそれで立ち止まることはしない。
彼の目に止まった生徒は1人だけではないのだから。
若くして、最高峰の音楽院に入学した主人公。それなりに自負もある。母親のいない家庭で父と2人で生きてきた。親戚からはつまらない自慢をされ、甘んじて聞き流してきた。
今こそ、彼らを見返す時だと思ったのは理解できるが、彼の理想を鬼教官はことごとく捻り潰していく。
そして、彼は理不尽な鬼教官に耐えきれなくなって、爆発してしまう。音楽院での輝かしい未来も全て消えてしまった主人公は、別な道を歩もうと…
その頃、彼の発言が元で教授は職を辞することになり、プロのセッション・グループを指揮していた。
そして、ラストへ。
え〜〜っ‼
そんなことする〜Σ(゚д゚;)
おぉ〜‼
やれっ、やれ〜やり返したれ〜o(・`ω´・)○))
やった〜〜ヽ(*´v`*)ノ
っていう流れでスクリーンは一気に暗転。
緊張感を保ったまま、妙な高揚感を味わえる。
久しぶりだなぁ、こんなに集中して映画観たのは。疲れちゃった(汗)
どこまでも自己中で自分の正義を曲げない鬼教官も、おとなしげな外見ながらも腹の中には超絶な自尊心を抱えてる主人公の音楽青年も、まぁ、どっちもどっちな登場人物だから、ある意味普通の我々にはあり得ない世界のお話だね(笑)
あぁ、面白かった。