人生のちょっとした出来事に端を発した物語。それが果たして、どんな結果を生むのか。
ボタンのかけ違いっていうのかな?そんな出来事をそれに関わる人々がどんなふうに解決するのか…
6篇からなるオムニバス映画。連作でもなく、それぞれ別の時間の別な映画。
とにかく、最初の「おかえし」には驚いた。物凄いお返しだから。いや、お返しじゃなくて、仕返しだね、これは。
たまたま飛行機に乗り合わせた人たちが、たまたま声をかけて話してみると、みんなある1人の青年と関係があった。そして、みんな、彼との関係が上手くいってなかった。
それは、子供時代だったり、現在だったり。彼らには日時指定の航空券が送られ、一箇所に集められたことが分かる。そして、離陸した後、なぜ同じ飛行機に搭乗したのか、全てに気づく乗客たち。主人公のはずの男は一切スクリーンに登場しない面白さ。
結末はあまりにブラック過ぎて、そのインパクトは破格。ちょっと引くほどだ(汗)
その後もそれぞれにブラック要素満載の映画が続く。唖然とするブラックぶり。笑い飛ばすとかのレベルではありません(・・;)
どれも短いながらもよくまとまった作品ばかり。
ただ、5番目の「愚息」と6番目の「結婚式(正式名称を忘れたので、これは私の勝手なタイトル!?)」は、それまでの歯切れの良さやテンポなどと比較すると普通。
十分面白いけど、散々(って言っても4つだけだけど…)ハイレベルな作品を観た後だけに、お話が予想通りの展開で、新味が無くてちょっと息切れかな?って。
段々ダメになっていくパターン(汗)と言っては申し訳ないけど、終わりの2つはもう時間が気になるくらいな…
どっちか1つで良かったんじゃないかと。申し訳ありませ〜ん(;´▽`A“
テンポ良く進んでたわりに6本あるので、2時間超え。そこがちょっとね。ダレるような印象になのは、そのせいか。
でも、まぁ、面白いことは面白いので、これ1本なら、満足度高くいられるかも。
当日はハシゴだったから、ラスト2つの予想通りの展開がちょっと負担になった。
まだまだ、絶賛上映中なので、人生の分岐点を楽しみたい方はぜひ。そのかわり、登場人物たちは全く参考にならない、むしろ悲惨な選択をするのでご注意を‼
お話のブラック仕上げは、日本では考えられないまとめ方なので、その点は新鮮。視点が違うってことなのかなぁ。