相方が面白そうだというので、お付き合い。
でも、「ジャージー・ボーイズ」の時も思ったけど、自分の知らない歌手の今だから語れる話っていうのは、「へぇ〜」って感じで観るだけで、特に感慨も無いので、歌が流れても、特に盛り上がらない。
特に歌手やバンドについての実話は、全く知らない人にまで感動を与えるほどの劇的さでも無ければ、共感は難しいかも。
ビーチ・ボーイズってグループの名前は知ってたけど、どんな歌を歌ってるのか…聞けば、あぁ〜って思う歌が1曲か2曲あったけど(汗)
その中で、中心的存在で作曲を手がけていたブライアン・ウィルソン。ビーチ・ボーイズ全盛の若い頃をポール・ダノ、中年になり、すっかり落ち込んでしまった頃をジョン・キューザックが演じている。
別の役者が若い頃と壮年期を演じるというのは良い試みだと思う。1人の役者が特殊メイクを駆使して何十年と演じるのは無理がある。
そんな良い試みも、本作はどうだろう。ん〜…2人が似てない。顔の形の印象がまるで違う。これで、物語が2人の間を行き来するので、混乱する。私だけかしら?
多分、ビーチ・ボーイズ好きには全盛期のレコーディング風景をスクリーンで観られるなど、嬉しいシーンも多いのだろう。
そういう意味で、私は良く知らないから、楽しみが減ってしまってる。
作曲の過程で追い詰められていくブライアン。
グループ内には不協和音が響き始め、彼らのマネージメントをしているらしい父親(やたらと彼らの活動に口を出してくる…本当はどんな立場なんだろう!?)は、その先行きに不安を感じ、彼らの財産とも言える曲の著作権を売り飛ばしてしまう…
その後メンバーや家族と離れ、壮年期に差しかかったブライアン。側には、彼の妄想型の精神的病いを治療する医師がピッタリと張り付いていた。
そこに救いの手を差し伸べたのは、後に妻となった女性。彼女との出会いが、再び彼に光を灯す。
そして、ラスト…エンド・クレジットの背景に映し出されたのはステージに立つ現在のブライアン。
現在の彼のステージでの姿にかつてのファンの人たちはきっと感激するだろう。
金目当てで彼を薬漬けにした悪徳医師は免許を剥奪されたとか。彼の才能を金にしようと考えた人間に翻弄された日々にピリオドを打った堂々とした姿が救いだ。
ファンの人には必見の映画と思われるが、途中で著作権を売ってしまったという話も出てくるせいなのか、かつてのヒット曲(私が耳にした範囲の…)は映画の前半でサワリしか聞けないので、悪しからず。さりげなく流れてたのかなぁ?
あんまり、よく知らない私には、最後までよく分らないままで終わってしまいました(・・;)