シネスイッチ銀座に行く度に観ていた予告編。フランソワ・オゾン監督作なので、きっと普通のお話ではないと思いつつも、まさかこういうラストになるとはと…
主人公の女性には、仕事もあり、素敵な旦那さんもいる。子供の頃、自分のクラスに来た転校生の女の子と出会った7歳の時からずっと時間を共にしてきた。
その彼女が、まだ乳飲み子を残して病に倒れ、この世を去った。
自分の心をもぎ取られたかのような彼女。仕事にも行けそうにない。
心配した夫が、親友の夫と子供の様子を見てくるようにと励ます。
これが、彼女の人生を大きく変えることになるのだ。
親友の家に行くと子供を抱く女性の後ろ姿。なんと、それは親友の夫が女装をしていたのだ。
え〜っΣ(゚д゚lll)
なんじゃこりゃな状況に戸惑うのは主人公だけじゃない。観てる私も‼
回想シーンで観る7歳の出会いから主人公と親友の結びつきは、どこか危うい色を感じさせる。
結婚前から女装を趣味として心の落ち着きを得ていた親友の夫は、もしかすると「女性」の目で親友のことを見ていたのかもしれない。
それは主人公も同じ。
結局、2人は同じ女性に女性として心惹かれていたのだ。
アラン・ドロンに生き写しと言われてる俳優さんが夫を演じてる。こんな素敵で理解ある夫より、自分の心が求めてるのは別な人だった。
それに気づかぬふりをして生きてきた彼女が、決断をする。
自分の心に正直に生きようと…
ラストに少し、いやかなり驚かされるが、よく考えれば、オゾン監督ならではのラストかな?
オゾン監督が描く女性は、自分に正直で奔放だ。奔放というのは言葉的に誤解を生むかな?
わりとあからさまに女性を描くってこと。
性の部分も…
まぁ、その部分の描き方が中途半端だと成り立たないのがオゾン監督の映画なのかな?
ちょっと驚くラストにも十分納得できるし、素敵な映画だなぁと思った。
こんな選択もありだなと思わせるものがある。それは俳優たちの演技の賜物なんだろうな。とは言うものの、私には理解出来ない世界だけどね(笑)だから、冷静に観てられる。
そうそう、本物の女性である主人公より、女装した俳優さんの方が仕草の1つ1つが女性的(ごめんね。あくまで私見よ‼)で、後ろ姿なんか相当レベル高いわ(笑)特に足の美しさね。
お勧めの1本‼