ただ今、WOWOWで放送中のオリジナル・ドラマ「石の繭」
その原作は同名タイトルの小説だ。その原作者・麻見和史さんの小説を読んだ。
実はドラマ「石の繭」の原作は、今回読んだ小説の第二弾みたい。発行年は今回の「蟻の階段」の方が先になってる。
ということで、予約でいっぱいの「石の繭」は先送りにして、発行年が先のこちらを…
「蟻の階段 警視庁捜査一課十一係」麻見和史著(講談社NOVELS)
以下、感想…
新書版のノベルズ・シリーズは久しぶりに読んだなぁ。
とりあえず、ドラマになるくらい話題なんだろうと検索してみたら、如月塔子を主人公とする「警視庁捜査一課十一係」シリーズは何作か出版されているらしい。
ということで、それぞれの登場人物のプロフィールなどを順に追っていくには出版昇年順に読むのが一番。
ということで、発行年が一番古いやつから…
まず、事件が意外に複雑で、解決までがちょっとややこしくて、まわりくどい(~_~)
でも、そんな中で細かく登場人物のプロフィールが語られていくので、十一係の面々を思い描きやすい。
連続殺人の最初の事件発生から解決まで1週間ほどの物語。
警官たちが、靴底をすり減らし、寝食を忘れ、懸命に捜査に臨む姿が描かれる。
現実には、そんなに簡単に事件は解決しないだろうけど、でも、警官たちの事件に向かう真摯な姿勢は十分感じ取ることが出来る。
ということで、朝、図書館に借りに行き、夕方読み終わるという長さ的にも納得の小説。
推理小説も良いけど、単に謎解きだけじゃ無い警察小説は結構好き。
これも数々の警察小説の傑作のおかげかな?
警察小説は、どちらかと言えば、1人の警察官を中心にシリーズ化されやすい傾向にあると思うけど、小説として骨格がしっかりしてないと読む方も仕舞いには飽きがきてしまう。
さて、この如月塔子巡査部長の今後の活躍はいかに?
次に読むのが楽しみになってきた。