今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

女神の骨格 警視庁捜査一課十一係


如月塔子刑事と先輩達の推理物警察小説シリーズ、最新刊を読みました。


この分量が良いなぁ‼


昼過ぎから、一気に読めちゃう分量。


読みながら、映像化が見えてくる感じね。


「女神の骨格 警視庁捜査一課十一係」麻見和史著(講談社NOVELS)


以下、感想…




















前作がクリスマス、そして、今作は2月で塔子のお誕生日と彼女にとってのイベント月であるはずが、新米刑事の彼女は世間の浮かれ気分にも左右されず、ただひたすら事件解決に走る。


そして、前作も今作も、彼女が全信頼を置く指導官の鷹野主任から御褒美をいただく。


ちょっと背伸びしながらの刑事稼業。先輩達の褒め言葉は何よりだ。


事件は、この度も妙に入り組んでいる。そんなに入り組んだお話にしなくても良いのではないかと思わないでもないんだけどねぇ…


まわりを畑に囲まれた人の住んでいない洋館で火災が発生する。そして、焼け落ちた洋館には秘密の部屋があり、そこで白骨化した遺体が発見される。


果たして、被害者は誰なのか。そして、なぜ白骨化するまで発見されなかったのか。そもそも、この白骨の元となる人はなぜここに横たわっているのか。


謎だらけの事件に特捜本部が設置され、塔子たち捜査一課十一係が臨場する。


そろそろ、捜査一課に配属され季節を一周する塔子。先輩達の目を通して、今度の事件で、その力量が判断される。


いつもなら、先輩達の横でサポートが主だった彼女は、被害者遺族の聞き取りや参考人の聴取など前面に立って任されていく。


緊張感が高まる中で、彼女は思いつく限りの対応に苦心する。


塔子自身は自覚が無いみたいだけど、彼女はすっかり鷹野とのコンビが生活の一部になっている。


なにしろ、非番の日に鷹野からの電話を受け、鷹野のお出かけ(美術館巡り…汗)に付き合わないかと誘われるのかと考える。彼は彼で、自分の都合に付き合わせるかのごとく、意味深な語りかけで塔子に出かけるよう呼びかける。


なんてことはない。ただ、事件発生を伝え、現場への呼び出しなのに…(笑)


互いに思わせぶりでもないし、塔子は天然で、鷹野は無頓着なだけ。


なんだか、青島くんとすみれさんみたいだよ(笑)


でも、まぁ、2人のこの微妙な距離感が、このシリーズの面白さでもあるわけで。季節を一回りしたところで、どこまでいくんだろうか。


次作があるなら、1つお願いしたいのは、あんまり込み入った事件じゃないのでお願いしたいなと…


結局、第1作の「石の繭」が1番最後になってしまった。


WOWOWドラマの「石の繭」は来週が最終回。それまでに読めるだろうか。