今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

韓国ドラマ「君を憶えている」


BS11で短縮版で放送されたものを見ました。全16話。最近流行りの日本の放送時間に合わせた再編集版ではないようです。いつまで経っても童顔美女のチャン・ナラさんと今や若手スターとして人気のソ・イングク君の共演。


留学先で犯罪心理学(だったかなぁ〜汗)を学び、大学で教鞭を執る若手学者イ・ヒョン(ソ・イングク)は、自分を呼び寄せるかのようなメールを受け取る。


韓国で起きている犯罪を示唆する内容で、犯人からの挑戦状と受け止めた彼は久方ぶりに母国の土を踏む。


韓国警察から協力を依頼されたわけでもないのに、ヒョンは犯罪現場にいち早く踏み込み犯人をプロファイルして、駆けつけた刑事たちに事件のヒントを与える。


頻発する猟奇殺人を追う女刑事チャ・ジアン(ナラちゃん)と班の刑事たちは横柄な態度のヒョンに反感を抱くが、事件解決へのヒントは大いに役立ち、正式に捜査協力を依頼することになる。


事件解決のためにコンビを組んで捜査にあたるヒョンとジアンは衝突しながらも互いの距離が近づいていくのを感じる。


子供の頃の記憶を失っているヒョン。ヒョンの事をずっと追いかけ続けたジアン。事件と平行して、2人の最初の出会いとその繋がりが少しずつわかってくる過程が描かれる。


ヒョンが犯罪学者になったのもジアンが刑事になったのも彼らが子供の頃にあった同じ事件がきっかけだ。ヒョンは父親を亡くし、ジアンの父親は失踪した。


ヒョンやジアンが父親を失った事件の容疑者はその後脱走したまま行方不明になり、その影を追うことになった捜査班。


ヒョンの父が殺された時、弟が部屋から消えた。その後、消息は掴めずにいたのだが、事件捜査に携わるようになると名前を変えてヒョンの前に現れる。


何もかもが用意されたかのようにヒョンの帰国と共に動き出す。


兄弟として向き合うことになった弟は、サイコパスとして死体無き殺人事件の犯人だった…


弟がサイコパスになったのは自分のせいなのかとヒョンは悩む。兄の苦悩が弟を殺人の連鎖から救い出す。


結局、大もとのサイコパスは自分が育てた後継者に手をかけ、どこかに姿を消した。気を失っている間に行方の知れなくなった弟を探し出すためにヒョンもジアンの前から姿を消す。


死体無き殺人事件のその方法がなんとも身勝手でおぞましい。親に捨てられた子供を自分の手足として働くように育て、人を傷つけ捨てた人間を罰するために命を奪う。


確かに捨てるヤツは悪い。でも、罰する権利があるのだろうかと…常人では計り知れない彼なりのやり方に呆然とする。


で、こういうドラマに恋愛を結びつけるのは、かなり無理があるんじゃないかと。


出演者はみなよく見る俳優さんたちばかり。そのメンツで猟奇殺人ものは無いなぁ。やるなら、「バッド・ガイズ」のようなシビアな内容にした方が良かったように思う。


人気スターが出演してるのになんだか中途半端になってるかな。