今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

真夏の雷管 道警・大通警察署


年末も押し迫り、いろいろと忙しい今日この頃、なんとか本を読む時間を見つけて読み終わりました(^_^;)


「真夏の雷管 道警・大通警察署」佐々木譲著(角川春樹事務所)


警察小説と言えば、今、佐々木譲さんでしょうね。以下、感想。。。















佐々木譲さんの著作の中で、シリーズとなってる「道警」物。図書館で扱っていた最新作ということで借り出したが、やっぱり私にはダメだなぁ。。。


他の作品は結構のめり込んで読んだりしたんだけど、これはどうも像が浮かばない。普通、本を読んでるとその場面、場面が頭に浮かんでくるでしょ?その時の登場人物のイメージとか。ところが、この小島さんや津久井さんの出る道警シリーズは全然浮かばない。その理由は文章の書き方なのかなぁ。その場面の描写はどちらかと言えば細かい。多分、北海道を知る人に鮮明にイメージ出来るように細かく書き込まれてるのかと。


私は北海道は全く知らない、〇〇道路と▲▲道路との交差点と言われてもさっぱり分からないし、かえって混乱する。単行本の表紙を開けるとすぐに話の舞台となる町の地図。こういうのを頭に入れながら読むこと自体が私は苦手なので、余計に苦しい。


お話は。。。組織ぐるみで行われていたJR北海道のデータ捏造事件。ところが、責任を負わされたのは現場の一保線員。彼は組合活動を熱心に行っており、会社にとって、彼の馘首は事件の処理と組合の弱体化という一石二鳥の結果を得ることに。


高専出という元々の知識を使い、その保線員はJR北海道に復讐を図る。その過程で、育児放棄されていた小学生と出会い、共鳴し、事件へと突き進む。


爆弾の材料にも使える化学肥料の盗難を刑事3課の佐伯が。小学生の万引き事件を少年係の小島が。山中での爆破事件を機動捜査隊の津久井が。それぞれの部署でそれぞれの役割を与えられ追っていく。別々の事件だと思われた物が、最後は1つにっていう。。。


シリーズ好きの人にはそれぞれのキャラを追って、楽しむことが出来るのかも。


私は映画化されたんだか、ドラマ化されたんだか忘れたけど、あの時の役者さん達が全く自分の抱いたイメージと違う人で、それきりちょっとお手上げだっただけに、今回もそれを払拭するには至らずという感じ。