今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

ジュラシック・ワールド 炎の王国


ちゃんと前作を観直してから行けば良かったなぁ。前作で、金に目が眩んだ者たちによって、恐竜たちの島が無残な結果を招くことになった。その結末に繋がる形で始まる今作。


またもや、恐竜で悪企みをするヤツが登場するのかと思ったら、そうではなくて。かつての恐竜の島にある山が噴火したことで、「ジュラシック・ワールド」崩壊後、そのまま島に生きる恐竜たちをどうするかという議論に揺れるアメリカ国内という。。。


恐竜たちをなんとか救い出し、移送しようと働きかけるのは、前作でも登場した女性。


竜王国を作るために、クローンを生み出した側の人間だったけれど、お金持ちのエゴに翻弄されていたことに気づき、種の保存に奔走してるらしい。


そして、肝心のクリス・プラッドは恐竜島から撤退し、人里はなれた場所にログハウスを建てながら暮らしている。


恐竜島の噴火で、恐竜の移送が問題になるが、元々が欲に絡んだ人々の遺産なワケで、動物愛護とは別な次元で語られ、国としては救済は行わないと決定される。後は、慈善家や資産家の善意に頼るしかない。


噴火までのわずかな時間で、恐竜たちを移送するため、クリス(役名、忘れちゃった…汗)が呼ばれる。


でも、いよいよ大噴火となった時、恐竜のほとんどは島に置き去りにされ、希少価値の高い恐竜だけが船に積み込まれる。


前作でクリスとコミュニケーションのとれた賢いブルー。クリスと森で出会い、おとなしくクリスの求めに応じて、島を脱出しそうだったのに、まるで軍隊のように武装した移送作戦部隊によって、無理矢理連れ去られる。


移送作戦を実行する人間たちが悪人だと気づいたときには、最後の船が出航するところだ。かろうじて乗り込んだクリスたちは、山から噴き出た熔岩に追い詰められ、港の岸壁まで逃げてきた恐竜たちが煙に呑み込まれていく姿を目の当たりにする。


草食恐竜の長い首が煙から突き出て、悲しい顔が見える。人の強欲とエゴのために生かされ、殺される。ここは涙が出た。。。


そして、命からがら島を抜け出したクリスたちは、移送された恐竜が秘密のオークションにかけられることを知る。恐竜の命を助けるための移送ではなく、島から運び出した恐竜で金儲けをするつもりだったのだ。


しかし、悪企みは必ず破綻するという勧善懲悪のパターンはしっかり踏襲される。


ただ、ちょっと後味の悪い終わり方だ。


恐竜移送に金を出した大富豪には孫娘がいた。実はこの孫娘の出自がラストで明かされ、それがきっかけで、人類は大きな世界の変換を受け入れねばならなくなる。


確かに彼女の出自には同情するが、だからといって、自分と同じ境遇の恐竜にその道を進ませるとは。。。


また、彼女の思いをクリスたちが受け入れるのもちょっと違和感あるし。これは、次回作への布石なんだろうか。


なんか、ラストがねぇ。「猿の惑星」みたいな問題提起的な終わりにしたかったのかなぁ。。。


恐竜移送作戦に終始した前半と火山の大噴火をきっかけに始まる後半とは、話の展開が違う方向に行っちゃってる。


島を抜け出すまでは冒険アクション的でスケール感を楽しめるが、後半は恐竜オークションが中心で、大富豪のお城みたいな大きなお家の中だけで展開する。屋内だと動きも少ないし、ちょっと雑な感じがしたかなぁ。


でも、いろいろ考えなければ、結構楽しめるので、劇場で!!