「小さいおうち」って言ったら、バージニア・リー・バートンの「小さいおうち」!!
我が家の息子達がちっちゃい頃、そりゃあ毎日読んだもんさっ!!
表紙が水色で、「小さいおうち」って言ったら、水色のイメージ…
ところが、こっちは赤い表紙…
まず、「なんで?」って印象で読み始めましたよ(((^^;)
高台に建つ赤い屋根の小さいおうち…
お話は、童話にでも出てきそうな赤い屋根のおうちを建てた、夢見がちな美しい奥様にまつわるもの…
嫁入り前から、奥様に仕えた女中(今の携帯では『じょちゅう』が一括変換出来ません!!)のタキちゃんが、戦争が激しくなり、奥様のお側を離れるまでの回想録のような語り口…
「のような…」と言ったのは、タキちゃんがおばあちゃんになり、時々回想録を離れ、「今」を語ったりするし、ラストではタキちゃんの甥っ子の息子(タキちゃんは生涯独身だったので、甥っ子の母親代わりだった…)が亡くなったタキばぁちゃんの筆が途中になってた回想録の後を辿ろうとしたりして、なんだか、あっちこっちにお話が飛び飛びになるから…
お話が飛び飛びで、最後の締めもなんだかよく分からない…
タキちゃんと奥様の関係は、まわりの人間から見たら、けして立ち入れないような濃密感を醸し出していたらしい…
1番身近で2人を見てきた奥様の最初のダンナの子、恭一君は、母の奔放な振舞いから感じるところが大きく、まわりの目と同じように感じ取っていたらしい…
でも、回想録をどんなに読み込んでも、タキちゃんの視点から「それ」には触れられることもない。
真実はなんだったのか…
知らなくても良いけど、知りたい…人の恋路の行く果て。
っていう話みたいなんだ…
結局、何が言いたいのか分からないままに終わっちゃった感じ(((^^;)
奥様と女中のタキちゃんが女同士の秘密の関係だったのか…
結局、匂わせるだけ匂わせて…調べようもなく、終わり。
でも、当時を知る人は、2人の仲をただならぬ仲と感じていた…
調べ始めた、タキちゃんの甥っ子の息子は、どうにも手がかりがなくなっていく…
ホントに何が言いたいのか…
それが分からなくて、もやもやとするお話でした。
私の読解力の無さが原因でもあるとは思うんだけどf(^^;