※注…この「真田十勇士」は、先に掲載の「スニークプレビュー」で鑑賞した映画ではありません。
試写にて鑑賞。いつも寒い「よみうりホール」の冷房も抑え気味の涼しい日。
堤幸彦監督の映画だしなぁ。母の病院の付き添い後に有楽町に向かうので、間に合わないかもしれないしなぁ。
と思ってたのに、開場前に着いちゃった(^▽^;)
堤幸彦さんの演出したお芝居を観たこともあるんだけど、映画は…ドラマは堂本剛版「金田一少年」とか「ケイゾク」とかは面白かったけど…
あんまり期待してなかった私(失礼…汗)。
でも、なかなか面白いチャレンジ精神の見える映画だった。
オープニングの猿飛佐助と真田幸村の出会いはなんと「アニメ」なのだ。アニメを観始めて、どこまで行くんだ、この映画って思い始めたところで、「本作はアニメではありません。本編はもうすぐ始まります」っていう注釈テロップが入る。
場内、大爆笑。ある意味、掴みはオッケーな状態になった(笑)
ちょっと驚きのオープニングを経て、本編は登場人物がイキイキとして十勇士がちゃんと描かれていく。幸村が実はへなちょこだったという有り得ない設定が上手くコメディ要素を引き出していて、最終的に負け戦に向かう彼らの姿を追う映画にもかかわらず、重くならない。
青春物みたい。
あれれ、秀頼と根津甚八が似ているぞって思ったが、これが2役で最後にピリッと効いてくる。
一応、どんでん返しの伏線が張られ、「おぉ〜」ってラストになってて、ツラい勝負を経て一段と団結力を増した十勇士の生き残りたち。
エンターテインメントってこういうのを言うんだろうなぁと思える映画で、楽しめた。
そして、失礼ながら知らない俳優さんが数人いたので、名前を確認しようと思って、エンドロールに気合い入れてたんだけど、いやいや完全に視線を持っていかれる「物」が登場して、ホント、この映画(っていうか、映画に登場する彼ら…)、どこまで行くんだ?と、いったい何を目指してるんだ?と。
帰宅後、舞台でも上演されると聞いて、ちょっと調べてみたら、猿飛佐助の勘九郎さん他、映画と同じキャストが多く出演するらしい。
映画版と役が違う俳優さんもいて、大変だなぁと。でも、なかなかチャレンジャーな企画。
2時間14分だけど、長尺があまり気にならなかった。主演の勘九郎さんのテンポある確かな演技がスピード感を生み、アニメのオープニングやエンドロールの細工(汗)など、いろいろ面白い試みがあったからかも。
楽しめて、感動する映画です。でも、けして、お涙頂戴じゃないのが良いd('∀'*)