プレイボーイというか、美女と浮き名を流すというか…
とにかく、「家庭」の雰囲気を全く感じさせない俳優と言えば、ジョージ・クルーニー氏は上位にランクされることは間違いなし!!
そんなクルーニー氏の新作は、家族の問題に悩み、戸惑い、手探りで新しい道を見つけていく物語!!
邦題「ファミリー・ツリー」が素敵にハマる映画だった(^-^)v
物語の舞台は「ハワイ」!!
常夏の島…優雅にのんびりと流れていく時間の中で、人生の楽しみを謳歌する人々に溢れた島…
というよそ者のイメージは、実際にそこに暮らす人々には迷惑でしかない。
たまたま、カメハメハ大王(あってる?)の末裔を先祖に持ったために広大な土地を所有することになった男…
土地の売却をあてにした無一文の親戚や仕事におわれて一切省みなかったために崩壊した家庭に悩まされながらも、弁護士として必死に生きてきた主人公…
彼の妻が、ボートレースの事故で、意識不明になったことから、それまで成り行き任せだった生き方の変更を迫られる。
ここから、お話は一気に面白くなっていく。
問題行動を繰り返すようになる次女。
更正を期待して入学した寄宿学校で、相変わらず、「今」を追い続ける長女。
そして、長女の中学時代の同級生のシドが母親の事故をきっかけに訪ねてくる。
この彼が、良いスパイス!!
時には娘達の話し相手になり、時にはダメパパを励まし、時には思ったまま発言して混乱させ…
寄り添うように、いつしかこの家族の中に居て当たり前の人間になっていく。
彼は、少し前、父親を交通事故で亡くしていた…
だからこそ、「痛み」や「悲しみ」が分かる。
だから…
そばにいる!!
ぶっきらぼうだけど、暖かい彼の存在が、この家族にどれほど力を与えたか…
映画のラストで、ダメパパは人も驚く大きな決断をし、目覚めることの無かった妻をおくる。
不倫をしていた妻を許し、伝説の島で新たな生活をスタートさせる主人公…
ラストシーンのソファーの姿…ホントの親子みたいな3人の姿がいつまでも脳裏を過る。