リーアム・ニーソン主演。
空の安全を守る航空保安官役を演じ、テロの危険から乗客・乗員を救うリーアム兄さんはまるで「96時間」の主人公のようだ‼
命を張って、人々を救う役をやらせたら、今やハリウッド1ってことは世界一?
こういう役がはまり役なのは十分分かるけど、こんなんばっかだとまたそれはそれで寂しい。
仕事人間だった航空保安官が、娘の死をきっかけに酒に溺れ、精神的なコントロールを逸してしまう。
そんな彼は自分の仕事に不安を抱えながら、今日も飛行機に乗り込む。
そんな彼の元に匿名のメールが…保安官しか知らないアドレスに誰がアクセスしてきたのか…
コンビで乗り込んだもう1人の保安官と連携を取るうちに、その保安官の不正に気づいた彼は、拳銃を向けてきた相棒を殺してしまう。
全ての始まりは、この男の死から。20分毎に1人ずつ殺すというメール相手。
空の安全を守りたければ、金を振り込めと要求する。閉鎖された空間の機内と地上のオフィスとで連絡をとりながら、対処する保安官だが、調べた振込み口座の名義が自分だったことから、窮地に追い込まれていく。
結構ハラハラするし、前半の事件の全容が分からない段階では、スピード感もあって、なかなか楽しめる。
でも…
最初に犯人と疑われた男が、リーアム兄さんに拘束され、段々と容疑者の範疇から排除されかけたところで、あるシーンの差し込みで、あぁやっぱり保安官のハナが利くのだと納得して、犯人が分かってしまう。
もちろん、それが全てでは無いのだけど、それをきっかけにハラハラ感が下降して、犯人の罠にハマり、濡れ衣をきせられかけた保安官が乗客の信頼を勝ち得るまでは、ある意味感動物語にシフトチェンジしちゃって…(笑)
そして、なにより、空の上の犯罪で面白いとは思うけど、所詮密室のサスペンスだから、犯人は身近なところにいるわけで。その犯人がお話の大きさやリーアム兄さんに敵対するにはいかにも影の薄い…
そのバランスの悪さは残念だったなぁ。
新人と思しきキャビンアテンダントがルピタ・ニョンゴだったのは笑った。こんな端役でアカデミー女優がご出演‼
まぁ、でも、全体として面白かったから、良かったo(^o^)o
そうそう、タイトルは原題の「NON STOP」の方が内容には合ってると思うけどね。
あと、犯人の動機が、多分9.11にかかわることで航空保安官をターゲットにしたのだと思うけど、今一つそのあたりに詳しくないので、ちょっと不可解。