今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

ベートーヴェンは凄い! 全交響曲連続演奏会 2017


晦日と新年初日はこれで終わってしまう感動の演奏会、今年も、と言うか、去年も鑑賞して参りました。


カウントダウン直後に終了するとはいえ、それ以前のほぼ1日を費やしてベートーヴェンを聴き続けるので、翌日はほぼ夢の中💦


タイムスケジュールは大幅に進行の変更が為された前回同様の運び。1番2番を連続で演奏、3番と4番の間にこのコンサートの主催者の1人である三枝先生の講演があり、ちょっと休憩、5番6番の後に「大休憩」、7番8番の後に「休憩」、そして、クライマックス9番という流れ。


休憩の度に外出が可能なので、夜の「大休憩」と「休憩」の時間に皆さん上野の街でお夕飯を済まされてくるようです。私もそうです。ところが、文化会館からドッと人が流れ出るので、広小路口付近のお店は一気に列を作ります。


あらかじめ、いくつかお夕飯候補を決めて行動しないといくら「大休憩」でも時間が足らなくなってしまいます。


そんなワケで、今回は松屋→スタバという大晦日とは思えない普通の流れでお夕飯を済ませました。これがなかなかグッド(o^-')b混雑も無く、ゆっくり出来ました。


さて、そんな休憩時間の使い方よりコンサートのこと。


まぁ、上野の東京文化会館をいっぱいにするくらいの多くの人がやって来ますから、相変わらず変わった人や迷惑な人も多く見かけます(涙)私のななめ後ろの人、ずっとダウンジャケットを着たまま鑑賞していて、しかも落ち着きの無い人で、やたらと体を動かすらしく、その度にダウンジャケットの生地の擦れる音が「カサカサ」と鳴り続ける。ホントに迷惑。音楽を聞くコンサートで雑音を鳴らすことがどれだけマナーに反するか(怒)途中で脱いだから、自分で気づいたのかと思ったら、単に温かくなっただけみたいで、また着てしまった。注意しようかと思ったけど、見るからに怪しい人で。。。(涙)


肩肘張らず名演奏を聴けるのは良いのですが、聞くこちら側もいつもよりちょっと背筋を伸ばして鑑賞したいもの。。。本人は良くても、1人で鑑賞してるワケじゃないからね。


で、コンサート。多分、ベートーヴェン交響曲1番2番を同じコンサートで聞ける機会ってあんまり無いのではないかしら。私は毎回、この1番2番のスタート2曲に超感動してしまいます。


まず、オーケストラって多くの演奏者が演奏してるにもかかわらず、まるで1人で演奏してるかのように音がピタッと1つになって聞こえてきます。


前回からサイドの席でなく、ヴァイオリン側の中央ブロックに場所を移してるので、余計にそう感じるのでしょうか。最初の2曲だけでもう十分に満足してしまう私💦


長丁場のコンサートということで、途中から参戦される方もたくさんいらっしゃるのですが(現に私の横と前は夜になってから入場されました)、この1番2番を聞き逃すのは絶対にもったいないと思うのです。


私はクラシックに理解が深いワケでもなく、ただ聞いていて「安らぐなぁ」と楽しむレベルなのですが、この1番2番は本当に聞いていて愉快というかゾワゾワするというか、この後がとても楽しみになる演奏なのですよ。


そして、3番「英雄」です。これは普通に凄いです(笑)なにしろ、演奏してる人たちは、若手メンバー中心とはいえ、ほとんどがN響メンバーで、そこに他の楽団の主席奏者やコンクール入賞実績のある若い奏者が加わっています。物凄い豪華なオーケストラなワケで。。。


毎年回を重ねてきた三枝先生のお話も今回はまた新たな視点でお話をされて、これまた楽しませていただきました。毎回、プログラムに新しい記事が掲載され、三枝先生のお話もさらに新しいものへと変化を遂げる。とても豊かな時間です。今回も指揮を執られた小林研一郎先生は、お体が続く限り、タクトを振りたいとおっしゃったとか。。。2020年までは絶対やるとおっしゃってるそうです。楽しみ、楽しみ( ^o^)


そして、小休憩を挟んだ4番。4番っていつもなんだか間に挟まった感じであまり印象に残らなかったんだけど、今回はじっくりと聞き、あぁ、良いなぁと。。。


そして、待ちに待った5番です。音楽を聞いて鳥肌が立つことは無いと科学的に証明されてるそうですが、ホントかしら?と思ってしまいます。だって、ホントにこのコンサートで聞く5番はゾワゾワっと鳥肌立ちますよ!!


鳥肌立つくらいシビれた後の6番は、ホント申し訳ないんだけど、私のお休みタイム💦元々、あんまり好きじゃないのもあるんだけど、まともに聞けたためしがなくて💦α波のせいで眠くなってしまうんです(^_^;)


「大休憩」後の7番はもう圧巻としか言いようがなく、終わった瞬間、聞いてる側がぐったりするほど入り込んじゃう💦8番はちょっと気持ちを鎮めるのにちょうど良い感じ。


そして、9番。この時間になると、「休憩」中に外に出るといっても、お茶を飲むくらいしか時間取れないし、もう閉まってるお店も多い。おとなしくロビーでのんびり。なにしろ、半日以上、文化会館に詰めてる体の緊張も和らげないと。


今回はロビーのあちこちで「足がツラい」とか「体が痛い」という声を耳にしました。確かに私が初めてこのコンサートに来た頃とは比較にならないほど、高齢化が進んでるように思います。以前は、学生さん風の人たちも多く見かけたのですが。。。


東京文化会館は古い建物なので、設備の点で、最近のコンサート・ホールと比べると段差は多いし、階段だし、確かに大変。しかも、前の座席との間が狭いのです。これは、映画館も同じですね。TOHOシネマズ日劇は、大きな劇場で席数も多いですが、長尺の映画を観るにはかなりハード。最近のシネコンのようにハイバックの楽なシートではないし、足を伸ばして鑑賞出来ません。前の座席に膝が当たる。


年々、観客が高齢化するとこういった問題が出てきますね。だから、私は入場した直後、まだ人がまばらな頃にホールのあちこちの席に試し座りをします。長時間の鑑賞に堪える席で、さらに舞台の見え方の良いところを探すため💦


そうして、探した席で今回チケットを取ったのですが、完璧ではありません(>_<。)仕方ない。。。


でも、最後です!!この日最後、今年最後の演奏です。頑張りましょって( ^o^)


第九の4楽章の最後の最後が私は1番好きで、コンマスの篠崎さんが全身を大きく振るわせながら、渾身の演奏。ヴァイオリンの人たちの姿を見てるだけで感動する最後の最後。


演奏が終わった瞬間、1も2もなくスタンディングだったんですが、後ろのオヤジから「立つと見えない」と言われて........(;・・)_スゴスゴ


えっ!?段差があるから大丈夫でしょ?って思ったけど、イヤミったらしく何回も言うから座りました。まわり、みんなスタンディングよ。それなのに。。。ホント、いろんな人がいる。


いつものようにやたら丁寧な小林研一郎先生の奏者への挨拶が終わった頃にちょうど時計の針が午前0時を指しました。


「皆様、あけましておめでとうございます」と丁寧に頭を下げられ、こちらが恐縮してしまいます、小林先生。。。


小林先生にとっても、素晴らしい1年になるよう私も祈ってます。


こうして、賑やかで充実した年明け。でも、のんびりしていられません。ロビーでの篠崎コンマスを中心としたミニ・ニュー・イヤー・コンサートだっ!!


脱兎の如く、ロビーに馳せ参じるも、既に人がいっぱい。年々、ここに集まる人が増えてる。初めて、ここで、篠崎コンマスのウインナーワルツを聞いたときは、帰る人たちを見送るような印象さえあった演奏会だったのに。


明るく楽しく1年出発の締めを篠崎さんが取り仕切って下さって、寒い、寒い外へ。。。


今年も良い年明けとなりました。ありがとうございました。


小林研一郎先生、お体を大切になさって、2020年まで楽しみにしております。


そうそう、今回、私のまわりの席で他人の席に間違って座ってる人、続出(*_*;


あれはイヤだよね。自分の席に来たら、人が座ってるなんて。まずそういう人は最初は間違いを認めない。相手にチケットを確認されて、渋々自分のチケットを取り出すのが普通。まず、慌てて立ち上がって謝るような人はいませんね。


せっかく、その席を取った当の本人がすまなそうに頭下げて座るっておかしいよ。間違ったヤツが謝るはずなのに。結局、ホールのスタッフがやって来て、座ってる人にチケットを出させて、間違いを認識させて立たせる形で解決してたけど。


最初にアレでケチが付いちゃうとねぇ。。。席はしっかり確認してから座りましょう。人の座ってた生温かいシートに座るのってイヤなものだし💦


いろんな事がありましたが、楽しい一夜でございました。音楽の善し悪しを語れる力量は無いので、そちらについてはご勘弁くださいませ💦ただ素晴らしい演奏だったと…