今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

マイル22


試写にて鑑賞。会場は原宿のクレスト・ホールというところ。原宿なんて、どんだけぶりだろう…(笑)


ただ、劇場ではなく、ホールに椅子を並べた試写会だったので、座高の高い男の人が何人か視界を妨げてくれちゃって、ホント迷惑(怒)そういう人に限って、背筋ピンと立てて見てるから始末が悪い。仕方ないから、椅子をずらして、字幕は右に左に頭の向きを変えながら読み取って行きましたよ!


ということで、映画本編ですが、私の大好きな系統の映画で、もうホントにマーク・ウォルバーグとピーター・バーグ監督の名コンビたるや凄まじい!4作目になるタッグ。すべて観てるが、全部良い。


アクションはアクションなんだけど、それがまた苛烈極まりない。そして、次々と難題が巻き起こり、息継ぐ暇もない。たぶん、冷静に観れば、いろいろとツッコミどころはいっぱいなんだろうが、そんな事に気を取られると話はポンポン進んでるので、置いてかれてしまう。


95分ほどの尺なので、詰め込んだ分、よりスピーディーにテンポ良く進むワケだ。


気づくとついつい前のめりに観込んでしまってる自分に驚いて、背筋を伸ばしてみたりする。力入って観てたので、95分という尺がちょうど良い。


お話は、ある秘密作戦を遂行する特殊部隊が直面した事案についてなのだが、特殊任務を遂行すると言っても軍ではなく、警察でもない。いかつい男ばかりのチームではなく、離婚問題を抱えるママさんもいる。そして、彼らのチームの特徴は、現場で武器を手に殺しも辞さない任務を遂行するメンバーと、彼らにありとあらゆる情報を遠く離れた場所から伝達するメンバーとがいて、その両輪で成り立っていること。


現場では、任務の状況により、命を落とすこともある。だから、彼らに情報を送るチームは、共に行動することはない。遠く離れた場所から無線を介して繋がっていく。それが、互いのチームを守ることになるからだ。


彼らのチームの見事な「仕事」ぶりを紹介するオープニング。隠し部屋で最後まで執拗に逃げ回った若い男が死に際に吐いた捨て台詞の理由がラストで明らかになる。


なんと、その復讐のために国家を動かし、どんな手を使ったのか、恐ろしく秘密裏に統制されている特殊チームの「機密」を探りだして、目的を達する。手段を選ばないというのも、ここまで来るとバカじゃなかろうかと思ってしまう。


その復讐劇に巻き込まれ、ある東南アジアの国でありもしないセシウムの盗難事件に翻弄される特殊チーム。その情報源の男を巡る罠に絡めとられていく。その過程が描かれている。


情報源の男は表情を変えず、真実を語っているのか、はたまた嘘か…様々な現場を経験したベテランの特殊チームがすっかり騙されていく過程は上手い展開だ。結局、事件の現場となる東南アジアの国のこちらも特殊任務を帯びて、刺客となった捜査員の放った「スパイ」という言葉が一番的を射ていたのだ。


すっかり騙されたと笑えない結末。あまりに多くの人が死ぬ。しかも、ラストは復讐を誓うかのような主人公の「今回は負けた…」というセリフが生々しい。


アクションに継ぐアクションで、途中でもうどんなストーリーだったかも忘れてしまうような映画だ。主人公にしっかり感情移入しようなんて考えるのなら、お勧めしない。とにかく駆け抜ける。そんな映画。私は大好き!