今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

ハンターキラー 潜航せよ


大作の潜水艦映画は久しぶりではないかしら。とにかく、潜水艦映画ってハズレが無い気がする。その舞台となる潜水艦は限られた空間で逃げ場が無い。深い海の中、ソナーが頼りの探索。1度浸水すると命の危険が全員に訪れる。そんな過酷な状況下で描かれる絆、信頼。潜水艦映画ってヒリヒリする緊張感と熱い思いとのごった煮で、だから、好きなのだ!


この度はさらにそこにジェラルド・バトラーが主人公として登場する。これで面白くないワケが無い!


ストーリーは、やっぱりジェラルド・バトラーが出るワケだから当然ながら、過酷な状況をくぐり抜け、任務を達成するのだが、いかんせん設定に相当な無理がある(笑)。それでも、観終わって「面白かった」と思えるのだから、やっぱり潜水艦映画ってハズレ無しなのだ!


極東の海域で警戒任務中のアメリカの潜水艦が消息を断つ。近くで曳航中のロシア潜水艦による攻撃を疑ったアメリカは早速「ハンターキラー」を現地に送り込むと決める。


寄港地で休息中の乗組員を急遽呼び集めたのは新任の艦長。彼は海軍兵学校出のエリートではなく、工兵上がりの叩き上げで、潜水艦のことは乗組員の誰よりも詳しい。


現場水域では、アメリカの潜水艦だけでなく、ロシア艦も沈没していた。いったいどうしたことなのだ。カメラや集音マイクなどハイテク機器をフル稼働して理由を探る。


そして、見えてきたのはロシアで何かが起きているということ。


現場水域に近いロシアの軍港では、ちょうどロシア大統領が視察に訪れており、海軍の中枢が集まっていた。なんと、そこで国防大臣によるクーデターが発生し、大統領は拘束されてしまう。


世界を戦争に突入させたい大臣を阻止し、ロシア大統領を救わなければ彼らの思うツボだ。


そして、前代未聞の作戦が始まる。ハンターキラーは海に姿を隠してギリギリまで近づき大統領を収容する任務を負う。そして、潜水艦の乗せるまでの任務は特殊部隊の精鋭4名があたる。


前に実話を元に描いた特殊部隊のチームの映画でも4人でチームを組んでいた。4人というのが特殊任務を遂行する上での最小単位なのだなぁ。


潜水艦の方にも被害は出ており、また特殊部隊員も2人異国で亡霊のまま亡くなった。けして、ハッピーエンドではない。そこのところ、ちゃんと描いてる。ことさら、亡くなった隊員に思いを残すような演出ではないけれど、でも最後のシーンはしっかり描かれていた。


ここがね、邦画との大きな違いだと思う。結局、こうした場面の捌き方1つで単なる寓話になってしまうのだと思う。


完全にストーリーに入り込んでて、ある音を出してはいけないシーンで、音を立ててしまいそうになり、グッと身を乗り出して「あっ!」と拳を握った私。自分ながら、笑ってしまった。。。