今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

ミッドウェイ


コロナ専門家会議(正式名称が決まったような気がするが、忘れてしまった…汗)での答申を受け、政府(安倍晋三総理最後の判断)が、様々な自粛規制の範囲を解除した。


それにより、スポーツ関係は観客の上限5000人を撤廃、定員の半数(5000人より少ない場合は5000人を上限)までの入場を可能とした。


さらに、演劇や歌舞伎、クラシック・コンサートなど静かに鑑賞する劇場内公演に関しても定員までの入場を可能とした。映画館は悲しいかな、こちらの部類に入るそうで、9/18をもって制限が解除できることになった。早速、いくつかの映画館のサイトでは全数販売が告知され、ネットによるチケット販売が一時中断されている。システム変更のためだろう。


前後左右1席ずつ空けてのチケット販売。良かったのに。見ず知らずの人と隣り合うのはこの時期とても怖い。しかも座席指定だから、逃げ場もなく2時間強その場にいるのだ。喋らないから大丈夫なわけではないだろう。いくら換気については法令で定められているとはいえ…


間隔が空いていたから映画館へ行こうと思った人はたくさんいるだろう。劇場側は万全の対策をすれば、定員全数販売の開始にともない、より多くの客が入ると思っているのかもしれないが…そうだろうか…


全数販売をするなら、場内での飲食禁止にするぐらいの明確な姿勢が示されないと劇場空間の感染防止対策は目に見えにくい。


実際、今回のスクリーンでは斜め後ろのオヤジがマスクを外し、ボリボリとずっと食べ続けており、しかも、ポップコーンが喉につかえたのか、そのまま何度も空咳をしていた。冗談じゃない(怒)感染防止対策への協力は呼び掛けても、守らないヤツは守らない。それを注意するのが、近くの席の客では、トラブルが起こるのは当然だ。


9/19からの全数販売開始前にとにかく観ておきたい映画は観ておかないとしばらくは不安で仕方がない。


そこで、「ミッドウェイ」


上映スケジュールの関係で、「ミッドウェイ」しか観られなかった。いくら全数販売解除になってもこう次々と9/19スタートを告知するとは思ってもいなかった。だから、我が家のスケジュールと上映スケジュールの関係で1本しか鑑賞できず(涙)


本当に残念。


今週末公開の「テネット」は全数販売の満席で観なきゃいけないかもしれない(涙)。


前置き長過ぎだけど、「ミッドウェイ」本編について…


アメリカと日本と映画製作のスポンサーである中国と、それぞれに配慮したストーリー。その制約のなかでも、ニミッツと山本元帥の葛藤は感じとれた。浅野忠信演じた将校は誰なのか、彼と共に空母と逝く決意を見せた若い将校と別れのシーンはちょっと涙が出た。あぁ、日本人なんだなぁ、私…と(汗)。


戦闘機が空に突然現れ、地上の艦船との砲撃戦が始まると完全に前のめりになり、その世界に呑み込まれた感がいっぱい。


タイトル通り、ミッドウェイ海戦にポイントを絞って展開するのかと思ったら、パールハーバーからだった。確かにパールハーバーから始まらないとアメリカの戦闘機乗りがなぜ戦ったのかという部分が明確でなくなるからなんだろうけど、あちこち転戦し、情報戦をやり取りし、よくぞこの時間でまとめたなぁと。ローランド・エメリッヒ凄いかもつて。CGやVFX(その違いが今一つ分かってないが…汗)関係になるとエメリッヒ監督はプロだけど。


第二次大戦の時系列の流れを整理してから観た方が圧倒的によく分かる。一応、場所や艦船の名前は表示されるけど、それだけでは頼りない。「AF」だけは知ってたので、ここで見破られたのねぇとは思ったが…


戦争回避を最後まで訴えた山本元帥がパールハーバー後、一転戦闘突入を示唆した、その意味もちゃんと描かれていて、エメリッヒ監督はずいぶんと勉強したんだなぁと感心もした。脚本家が勉強してたのか?


南雲中将はやっぱり南雲中将だったところもちゃんと日本の文献や研究書をチェックしたんだなぁと。


とにかく、海戦の緊迫感にはかなり圧倒されるので、疲れてしまったが、観ておいて損はないと思った。


ただ、残念なことに変な日本語を喋る将校がいたのはちょっと。日本語を話せる俳優が限られていたのかしら。それなら、喋らせないってのも1つの方法だと思うのだが。緊迫した場面などちょっと興醒めしちゃうから。


いろいろと思う劇場鑑賞…最後かもしれない1席空け鑑賞でした。