今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

ちょっと、小休止(((^^;)

小休止って何が?って感じだけど…最近、あまり本を読む気にならないのです。結局、今週初めに『贖罪』イアン・マキューアン(新潮文庫)をリタイアしてしまいました。上下巻が良いタイミングで確保されたんだけど、読んでも読んでも、ページが進まない(ToT)

この『贖罪』は確か『償い』というタイトルで映画になった。主演女優の妹役の子供時代を演じた13歳の子役さんがアカデミー賞助演女優賞にノミネートされなかったっけ?なんだか、全部がアバウトな記憶で、自分で驚くわぁ(^^;)))

翻訳物って元々苦手ではあるんだ。チャンドラーとかちゃんと読んだ作品も過去にはあるんだけど……最近は映画も邦画の方が観易い。集中力が低下気味なのかな…

今のところ、図書館で予約した本は750番待ちとか、凄い数字をカウントしてるものばかりだから、当分は手持ちの本を読むか…って。ところが、活字疲れしちゃったのか、すぐ頭が痛くなるので、しばらく元気になるまでお休みしよう!

アレルギーが出て、調子が乗らないのは確か…

そういえば、この日記を始める直前にはずいぶん快調に予約本が確保できていて、コンスタントに読んできた。その感想記録を先週の日記に書き残したけど…

まだ、いくつか…『阿片王』佐野眞一著。

ノンフィクションを読むのって、私的には珍しい。たまたま、調べものがあって読むってことはあっても、純粋な興味で読むのは本当に珍しい。確か、新聞の広告で佐野氏の別の作品に興味をひかれたんだけど、そっちは例のごとく、新刊本でインターネット予約ができなかったんだ。この人は他にどんな作品を書いてるのかなぁと。

そこで、手にとった本!
以下、感想を。


といっても、淡々と読んだ。私の知らない時代の日本の姿…それ以上はなんとも。ノンフィクションって、感想記録には不向きだよなぁ……以上、終わり。


もう1冊。
『神と野獣の日』松本清張(角川文庫)

松本清張といえば、『点と線』『砂の器』『霧の旗』『天城越え』しか、読んだ記憶がない。つまり、映像化された作品を観て、興味を持ち、原作を…というパターン。霧の旗は山口百恵主演映画、天城越えは田中裕子主演映画。砂の器中居正広じゃないよ!

新聞の書評で「清張作品には珍しいSFテイストの作品でかなり初期のもの」と紹介されていた。「幻の名作」なんて書いてあったから、つい……では、感想を以下に。













面白かった。
え〜って、感じ!怖くて、堅くて、難しいイメージを抱いてた清張作品が一挙に覆った瞬間!

でも、内容としては怖いよ。だって、ミサイルの誤射だもん!小説だから、OKなワケでね。

まず、どこかの国から間違ってミサイルが発射される。目指すは日本!落下予定地点の人々の混乱と恐怖を描いた作品。

読んでいて伊坂幸太郎著『終末のフール』を思い出す。こちらは、8年先の小惑星衝突が公表され、それから5年たった時のお話。

清張作品の方はミサイルの着弾だから、そう何年も先の話ではない。まさにそこにある危機!

その混乱ぶりが凄まじい。私達の身に当てはめるとより怖くなる。

この作品の登場人物達の混乱の行き着いた果てが、伊坂作品で最期の時を迎える準備をしながら、淡々と生きていく人々に繋がっていくような気がする。

設定も時代も物語の背景も全然ちがうのに…不思議。
こうやって、様々な作品が読み手の思い一つで繋がっていく。読書の楽しみの一つだよねぇ〜(^-^)v

今朝の雨もすっかり止んで、温かい日差しが…さぁ、お買い物にでも行ってくるとしますか。この体調だと週末はゆっくり休んだ方が良いかなぁ。更新はお休みするかも…まぁ、良いか。3日以上続いてるし…f(^^;