久しぶりに「映画の日」にハシゴして見た作品。
まずはシャンテで「キッズ・オールライト」を観た後にヒューマントラストシネマ有楽町に移動して、鑑賞!!
いつも思うけど、ヒューマントラストシネマ有楽町の上映作品は「観たい度」が高い。
でも、ロビーに「アンパンマン」の上映予告チラシが貼ってあって、びっくり〓
小さいほうの2番スクリーンで鑑賞!!
正直に言えば、初めてこの2番スクリーンで映画を観た時は、あんまり小さいので、びっくりした…
全部で60席くらい…
もちろん、スクリーン自体も小さいんだけど、何度かここで映画を観るうちに小さいからこその楽しさみたいなものも感じたりして…
お客さんの質が高いというのかなぁ〜
小さな分、観る方も集中できる。
ただ、座席数が少ないので、希望の時間に観るには早めに行かなきゃいけないので、それは大変かな…
さて、本編の感想を!!
主人公は、売れっ子の中年俳優。
離婚した妻との間に11歳の娘が1人。
ホテル住まい(日本人にはなかなか理解できない生活形態…)で、毎日飲んでは騒ぐ日々…
売れっ子俳優の仕事以外の日常が、独特の間合いで映し出される…
監督してるソフィア・コッポラ(名前、間違ってない?)の作品は「マリー・アントワネット」しか観たことないんだけど、独特の間合いはソフィア・コッポラならではって感じ!!
そこに、娘がやってくる!!
1度目の登場は、離婚した時の約束事の一環として、パパとの時間を過ごすためにやってくる。
約束の時間が過ぎ、またグダグダな日常に戻った主人公…
ただ、そのグダグダぶりに自分でも嫌気がさしてきてるのは観てる側にも伝わってくる…
そして…
イタリアでの映画祭出席が決まった直後、約束されてない娘の突然の訪問。。。
「しばらく帰れないから」という電話1本で、娘はパパとの時間を過ごすことになる。
2週間後のキャンプに送っていくまでの時間を2人はずっと一緒に過ごす…
グダグダな日常を引きずる回りの誘惑になんとか背を向けながら、2人でイタリアの映画祭まで行ったり、プールで遊んだり…
そして、キャンプへ向かう途中、それまで小さな心に押し込めていた寂しさと不安を初めて口にして涙を見せる娘…
主人公のパパは、涙を流す娘にかける言葉もなく、「迎えに行くから」と言って、送り出す…
「パパは忙しいし、ママはしばらく帰れないっていうだけで…ママは帰ってくる?」
娘の問いに、彼はどんな決断をするんだろう。
役者として、名声を得、収入にも困らない今…
娘のキャンプが終わる時、彼は…
そんなことを考えながら、観てるうちにラストを迎える。
パパは突然、長逗留(!?)のホテルをチェックアウト。
荷物はホテルに委ね、送り先を伝え、車を走らせる。
ただ、走らせる。
いくつもの町を抜け、風景は変わり、見渡す限りの原野…
車を停め、キーをつけたまま車を降り、あてもなく歩き出す。
キーをつけたままの警報ブザーが鳴り続けて、ラスト!!
パパはグダグダを卒業して、どこに行くんだろう…きっと、彼がずっと探してた「どこか」へ…
ソフィア・コッポラの独特の間合いが気にならなければ、多分楽しめると思う…(笑)
あとになって、じんわりと来る…私はね(汗)
なにより、娘役のエル・ファニングが超可愛い!!
無邪気で可愛らしい彼女がとっても良い!!
次々と雰囲気のある若い才能が登場するアメリカって、やっぱり凄い!!