とにかく、高倉健さんが好きな私ですが、彼の多くの作品の中でもこの映画は特にお気に入りです。
テレビで放送されると聞けば、夜遅くまで起きて見たり、DVD化されたと聞けば、レンタル屋に走り(買わないところが私らしい…汗)、そんな大好きな映画をこの度はスクリーンにて初鑑賞。
この映画は、様々な状況からにっちもさっちも行かなくなって、犯罪に手を染める犯人の側も十分描かれ、彼らの心情も伝わってくる。
でも、犯罪は犯罪だ。しっかりと正義の結末に導かれていく。
人質となった新幹線とその乗客たちの混乱ぶり。犯人に翻弄される捜査陣の慌てぶり。そして、現場である新幹線に指示を出す司令センター。
いくつもの視点で展開される。
お話の展開に合わせ、その場、その場の緊張感がハンパない‼
まず、序盤の新幹線がすれ違うシーンとか、完全に模型を使ってるって分かってるんだけど、でも、そのハラハラドキドキの緊張感がスゴイの。
現在の超素晴らしいCG使いの映画だとしても、この緊張感にはかなわないと思う。そういう意味では全然古くないのだ。
健さんの犯人役って珍しいんではないの?かつて、事件を起こしたという役どころならあったけど。
「寡黙なヒーロー」である健さんが世間の底辺で喘ぐ男を演じる。
そして、赤いシリーズで良いお父さんのイメージが強い宇津井健さんが、自身の思いと関係なく、犯人に罠をかける警察の片棒を担がされ、その裏で、さらに大きな被害を阻止するための過酷な決断を下す。
上層部のご都合主義に呆然とする宇津井健さんの表情が悲しい。
豪華キャストで、志村喬さんまでご登場の本作。以前、東映の周年記念映画だって聞いたことあるんだけど、どうなのかな?
でも、こうして、DVDでしか知らなかった過去の作品をスクリーンで観ることが出来るのは本当に嬉しい。
午前10時の映画祭のおかげです。ただ、10時に劇場に行くのは意外に大変なんですが…(~_~;)
観たい映画はいっぱいあったけど、実際、今年はこの1本しか観てない。午前中だからこそ成り立ってる映画祭なんだろうけど、結構大変ということをもう一度お伝えして、終わります(*゚ε゚*)プッ!!