今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

ジェイソン・ボーン


やっと観に行けた〜\(^o^)/


ジェイソン・ボーンは無敵だった。


そして、映画はず〜っとアクション一辺倒‼観てた時は夢中で最高に盛り上がったけど、家に帰って冷静に振り返ると「あれっ?」と思った「シン・ゴジラ」みたいな映画です(汗)


ゴジラは何しに来たのか、結局分からず仕舞いってストーリーでも特に問題なく成立してるパターンに極似(笑)。


ジェイソン・ボーンはあの川へのダイビングのラストから9年。相変わらず、時折蘇る記憶の断片に苦しみながら、自分探しの旅をしている。自分を痛めつけることで、なんとか生きてるようなボーンはファイト・ゲームに参戦しながら、各地を転々として身を隠す生活。

そこに、かつての相棒ニッキーが登場。彼女はボーンが取り戻した記憶が全てでは無いというヒントを残してCIAの暗殺者の凶弾に倒れる。


相棒が冒頭の追跡者とのチェイスの中で命を落すパターンは第2作目と同じ。この辺はマンネリっていうより、安定?


後半のカーチェイスも凄い迫力。SWATの車って無敵じゃんって驚かされるけど、そこに乗ってるのはボーンを追ってたCIAの暗殺者。今回は敵の格が上がった関係なのか、ボーンの圧倒的な強さを見せつけるシーンがちょっと物足りない。


ボーンには基本的に情緒的なストーリーはほとんど無いが、今回は特にその度合いが強く、CIAが新たな秘密作戦を開始するにあたり、スノーデンのようにそれらの秘密を暴露しようと企てる「敵」を排除しようと動き出す。ボーンはそれに巻き込まれた感じ。


ニッキーは、「敵」方に加担する形で作戦をハッキングし、ボーンの隠された秘密を知る。


ボーンとニッキーとがギリシャで接点を持つ場面はまさにかつてのボーン・シリーズだ。群衆の中で、追跡者の動向を窺いながらその場を離れるボーンとそれを追うCIAのカメラ映像とが交互にスクリーンに。


最終的にCIAの癌は確かに排除されたが、またそこに修まる人間が現れる。そんなことの繰り返し。そんなところにボーンが戻ってくるワケ無いよねぇ。野心家の若きCIA職員が勝手に築いたことにした「信頼関係」を武器に成り上がっちゃう組織なんかねぇ╮(๑•́ ₃•̀)╭


続きがあるようなラストになってるけど、前回のラストもすぐに続きがありそうな感じで9年も空いたし、今回はもうおしまいなんじゃないのかなぁ。


ただ、戦って、チェイスして、ボーンの迫力は確かに確立されたもので、見てて安心だ。前3作で耳に馴染んだ音楽も効果を発揮してる。慣れ親しんだ音楽が流れ出すと観てる方も安心。


アクション映画で、安心感を与えるってのも笑える。予定調和と言われてしまえばそうなのかもしれないけど、面白かったと思う。


ブレるカメラで見せられるチェイス・シーンは体調の悪い時にはツライかな。


後半のカー・チェイスより、私は冒頭のギリシャのデモ現場でのバイクの逃走の方が、面白かったな。


アカデミー賞助演女優賞を受賞したアリシア・ビカンデルが若い野心家のCIA職員を演じる。でも、残念ながら、マット・デイモンと並び立つと、役者としての格の違いが如実に現れてしまう。


1人で巨大な組織を相手に戦っているかつての暗殺者ボーンの存在感を無言のうち表現してるマット・デイモンに負けちゃってる。


アリシア自体が、なんだか、仕事出来るキレ者のようには見えないしなぁ。CIAでは新人という立場らしいから、それでも良いのかもしれないけど、その割には長官クラスに自分を売り込むことには目ざといという描き方がプロっぽくない。


プロしかいない現場にプロを感じさせない人がいるのはやっぱり残念。髪のアップの仕方なんかは老けて見えるし、服装もキャリアを感じさせない。彼女の出てる映画は他に3本観たけど、これが1番ダメだった(・_・;)


他のキャラクターに時間を割かずにボーンがバンバンやっつけてく話でも良かったな(笑)どうせ、ストーリーなんてあってないようなものだし、なにしろ久しぶりなんだし。


都合があって、エンドロールの途中で劇場を出なければならなかったんだけど、最後の最後でボーンのこれからに繋がる映像が流れたりしたのかな?