今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

ミュージアム


猟奇殺人を題材にしてるという漫画の映画化。今や実写化といえば、彼の名前が登場する小栗旬の主演。そして、私は興味も無く、見ようとも思わなかった(汗)「るろうに剣心」の実写でメガホンを取った人が監督…名前、思い出せない(汗)


ということで、結構評判になってた映画だけど、なにしろ、グロいのは絶対観たくないので、今回はパスするはずだったのに、試写状が当たった相方のお付き合いで試写会へ。


怖いの、キライ(>_<。)


とりあえず、殺人現場のシーンはよそ見(汗)そうやって、何事も無かったかのように、グロいシーンはパスをしましたが、ストーリー的には特に問題無し(~_~;)


子供の頃に両親が惨殺され、心に傷を負い、光線過敏症というストレス性の病気を抱えることで、さらに自分自身のコントロールを誤って成長してしまった男。


大人になって、彼の欲求はどんどん間違った方向に進み、とうとう人を殺め、その処理の仕方に自分なりの芸術性を見い出すという異常性を持ってしまう。


数年前の「幼女樹脂詰め殺人」で、彼は自分の芸術性の高さを世間に認めさせようとしたのだが、警察は被害者の近くにいた男を被疑者として逮捕してしまう。


冤罪の男は、死刑判決にショックを受け、自殺。世間的には事件は解決したことになったのだが、自分の芸術性が理解されなかったことに怒った真犯人は、当時の裁判関係者である裁判官や裁判員を徹底的に調べあげる。


そして、日の当たらない雨の日にカエルのマスクを被って、関係者たちを手にかけ、彼らの遺体を作品として仕上げていく。


被害者の接点が判明した時、裁判員の1人が、事件を担当する刑事、沢村の妻だと分かる。


事件を最優先にする沢村とすれ違う妻と息子。息子の誕生日すら、仕事を優先した沢村に愛想を尽かした妻は息子を連れて、家を出たきりだ。妻の所在がつかめず、追い詰められる沢村。


家族が事件の被害者であるために捜査から外されてしまう沢村だが、彼はもう歯止めがきかない。


犯人にたどり着くためには、沢村を探すこと。捜査陣は次の犯行から沢村の妻と息子を救い出すために奔走する。


という流れ。


前半は犯人のカエル男の起こした事件を追いかける展開でスピード感もあって、どこまで行っちゃうのかハラハラするところもあるんだけど、沢村の後輩である西野くんがカエル男の手にかかった辺りから、事件解決のためのお話になり、ちょっとスピードダウン。


前半と後半は傾向が違ってくる。


後半は、沢村と家族の話になって、カエル男が沢村を追い詰めていくのはなんとも気色悪い。ただ本人を殺すのだって、おぞましいのに、その家族がより一層苦しむようにいくつものワナを仕掛けていく。


カエル男、その労力を他に向けろ!!


まぁ、グロいところは見ないでも十分話は分かるし、ついていけるんだけど、カエル男のバックボーンがわかるのは終盤で、それがずいぶんあっさりタネ明かしされちゃうのはちょっと物足りないかな。


でも、尺を考えると限界かもしれない。


ラスト、沢村が仕事より優先した息子の運動会。そこで、息子は…


カエル男の双子の姉だか妹だかが言ってたよね、光線過敏症はストレスによって影響を受けるって。辛い過去からのストレスに対して、どう対処するかでその後の症状は変わるって。


沢村の息子は、大丈夫…沢村自身がカエル男から自分にとって1番大切なものは何なのか、教えられたから…


と、思いたい。


監督は、大友啓史監督です…調べました(汗)