今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

ストロングマン


試写にて鑑賞。ギリシャ映画で、今回のアカデミー賞外国語映画賞ギリシャ代表だそうです。


移民や差別などの国内の問題を扱い、映画自体が社会の問題点に切り込んでいく社会派的な側面を持った作品ばかりが映画祭に出品されるわけでなく、確かにその国の人々のある一面ではあるんだろうが、国を代表する作品がコレって、やっぱりギリシャって変わってるなと思ってしまう(汗)


ギリシャの問題が連日テレビで放送されてた頃、ベタベタのおばさん主婦たちが「私もギリシャ人ならよかったわ」って言ってたのを思い出した。男女の違いもあると思うんだけど…意味は聞かないで(汗)


さて、内容は。。。美しい海に浮かぶ1隻の豪華ボート。船の呼び方を知らないので、なんと表現したら良いものか。ボートと呼ぶには大きいし、客船と呼ぶには小さいし。


ちゃんと世話をしてくれる担当者が乗り込んでる小型版海のホテルって感じ。「先生」と呼ばれる初老の紳士に連なる中年男たち数人が乗り込んで、バカンスを楽しんでる。


紳士の長年の友人、大切な娘の夫、その弟、そして、娘のかつての恋人で紳士の教え子らしい男…


大人だから、表面上は上手く繕ってはいるが、彼らの吐く言葉の奥に毒がある。


船上での言葉遊び(これが私には理解不能…汗)で、ムキになる男たち。そこら辺にすでに火種はあったのだが、旅も終盤に差しかかり、彼らは退屈しのぎに「ゲーム」を始める。


互いの人間観察をして、点数を付け、6人の順位を決める。。。これが、彼らの心に火をつける。寝姿を確かめに寝室に忍び込んだり、どんなにみんなを大事にしてるか演説したり…


最後は掴み合いになる。まるで、子供だ。


前半の彼らのゆったりとしたバカンスぶりは正直単調で、眠気に襲われるが、後半のゲーム開始からおバカな闘いがあまりにアホくさくてついつい笑っちゃう。


男のおバカコメディのおしゃれ版って感じなのかなぁ。。。