今日も徒然、中洲日記

ほどほどに映画が好き。ほどほどに食べることが好き。日々気づいた事を綴ります。

キングコング 髑髏島の巨神


オリジナルの「キングコング」は見たことないので、とりあえず予備知識ナシで劇場へ。「面白い」という評判は耳にしていたけど。


オープニングは第二次大戦時。南アジアの見知らぬ島に不時着した戦闘機2機。1機は米軍、もう1機は日本軍。互いに敵を倒すため、森へ。2人が掴み合っているところに巨大な黒い手が!!キングコングの登場だ。


時は30年近く経ち、ベトナム戦争終結の頃。帰国命令が出て、前線基地では帰国準備に慌ただしい。


世界を東西に分離する戦争が終結するとなれば、彼らの国を取り巻く環境は一変する。今後の力関係を予測し、牽制し合うこと必至だ。その間隙を縫って、南アジア方面の開発、研究に先んじようとする学者たち。


荒唐無稽な研究で、世間から相手にされない学者たちだが、彼らの研究をさらに裏付けるため、急遽探索チームが招集される。


絶えず、嵐のような雲に覆われた髑髏島。決死の覚悟で雲の中に飛び込んでいくチーム。


そこで、彼らは見たこともない巨大な生物を目撃する。さらに、オープニングのネタ振りがここで回収される。第二次大戦後、島に不時着した米兵と日本兵はその後この島で手を携えて生き続けたことを知る。


2人は原住民たちと生活を共にしながら、島を出るためのチャレンジを続けていた。しかし、日本兵は希望を叶える前に死んでいた。兄弟の誓いを立てた男の死と新たな人間の到着とが、米兵に旅立つ決意をさせた。


彼のおかげで、コングの島での立場が分かり、単に暴れるだけでないことを知る。島の悪者、トカゲ怪獣から島を守るコング。ところが、米軍の大佐は自分の部下を殺された復讐心からコングを攻撃する。この辺りで、ムダな死人が…


主役は人間でなく、あくまでもコング。そこが良い。B級っぽい作品ではあるけど、スピード感があって、面白い。怪獣やコングとの闘いを妙に盛り立てるワケでもなく、あくまでも闘いは闘い。


人情話というなら、ラストのオマケくらいかな。第二次大戦後、死亡したと思われていた米兵が帰国した。一目会いたいと思っていた妻は子供と共に彼を待っていた。感動の再会だ。こういう形でちゃんと人間ドラマを盛り込んでるのは良かったな。


さらにエンドロール後の「次回予告」みたいなワンシーンも工夫されてた。でも、本当に「次回」はあるのかな?


男ぶりの良いコングがカッコいい。最近、イケメン・ゴリラが人気だと聞いてるけど、そんなマニアの人も納得のイケメン・コングでしたd(^_^o)